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「自分らしさで仕事する」上で注意したい「守破離」と「バンド」 #仕事の心がけ

お疲れさまです。uni'que若宮です。

日経新聞さんから #仕事の心がけ というお題が出ているので、今日は自分なりの仕事の心がけについて書いてみます。


「自分らしさ」を生かすこと


僕が仕事で一番心がけていることは「自分らしさを生かす」ことです。

アート思考も究極はこれだと思っていて、「自分らしさ」を十全に発揮して自分にしかできない仕事をつくり出すことがユニークな価値創出につながります。

VUCAといわれる正解のない時代、そしてAIなど機械が定型の仕事は代替していく時代において、自分にしかできない「ユニークuni+que=ひとつっぽい」価値を出せることの重要性はますます高まっています。

これまで、とくに大企業や行政など大型の組織では「仕事は属人化するな」と言われてきました。制服がつくられ、部品やラインは規格化され、仕事もマニュアルなどによって標準化され、「人によらず同様の成果が出る」という方向性が目指されてきました。(↓左の工場のパラダイム)

しかし、仕事が標準化されることは価値観の画一化にもつながるため、新しい価値が生まれづらくなってしまうというデメリットもあります。こうした画一化を打破するためにメンバーのそれぞれが自分らしさを発揮し、創造的に仕事をすることが求められています。


また「おなじ」の方に向かうと組織として効率や再現性は高まりますが、働く側から考えると「属人」ではない、ということは「代わりはいくらでもいる」という状態にもなりかねません。組織の中に順応してスキルを身に着けても、それが他の社員と同じようなものだと取り替えが利く=代替可能な人材になってしまうのです。

こうした背景から「自分らしさ」がより求められてきています。


「守破離」の段階

ただし、「自分らしさ」というのは「自分がやりたいことをやる」のとはちがうと思っています。

これには2つ注意したいポイントがあるのですが、まず1つ目は「やりたいこと」=自分らしさ」では必ずしもない、ということです。

たとえば小学生に「今日何やりたい?」と聞いたとき、「学校休んでswitchで遊んでたい!」という返答が返ってきたとします。これは「自分らしさ」を生かしていると言えるでしょうか?


否むしろこうした「やりたいこと」は「自分らしさ」とはほとんど関係がありません。その証拠に多くの小学生が同様の回答をするでしょう。やりたいことを選んで自分らしくなるどころか、みんなと変わらないことを選んでしまっている。これは単に流されてしまっているだけで、ユニークさが発揮されていません。

このように「やりたいこと」はしばしばミスリードです。就職活動でも大企業や年収の高いコンサル、仕事が派手そうな広告代理店なんかが人気だったりしますが、これは往々にして単になんとなくの一般論に惑わされていたり視野が狭いためにそう思っているにすぎません。ある程度キャリアを積んで過去を振り返ると、あの時こうなりたい!と思っていたことは自分らしさとは関係なかったなあ、、、と思うことのほうがとても多いのです。


「自分らしさ」といえるレベルは、単に「やりたい」という希望を超えて「偏愛」や「癖(へき)」と言えるほどまで昇華されているものです。たとえばゲームしたい!にしても、みんなと同じレベルを超えて、一日16時間とか没頭できる人もいます。これくらい夢中になってやってしまうレベルだと「自分らしさ」が発揮されていて、他でもない「ユニーク」な価値だと言えるでしょう。

とはいえ、そこまでの「自分らしさ」には簡単に出会えるものでもありません。キャリアが浅い段階やまだ経験の浅い仕事で「自分らしさ」と言われてもなかなか難しいのが事実です。実際、どうやって「自分らしさ」を見つけたらいいですか?という質問も若い方からよく受けます。


そういう時には僕は「守破離」の段階について話します。

「守」は型を守る段階なので、まずはお手本通り・セオリー通りやってみる段階です。そうして徹底的に型通りにやってみると、やがてそのやり方では物足りなかったり自分には合わないな、というところがわかってきます。そこで初めて型を「破」り、自分だけのオリジナルなやり方を模索しながら、最終的には型を離れる(=自分だけの型になる)ことができるのです。

ここで重要なのはいきなり「自分らしさ」を発揮できるわけではなくはじめは「守破離」でいう「守」のステップが必要であること。そして、とは言ってもマニュアル通りの「守」をずっとしていればいいわけではなく、「守」はあくまで「ステップ1」として乗り越え「離」に向かうべきだということです。

もしまだ自分らしい仕事の仕方がわからない、と思うのなら「やりたいこと」を優先するよりも、まずは「とにかくセオリー通りやってみる」「コピーしまくる」のが第一歩です。そこからはじめて「自分らしさ」が見つかってくるからです。


組織との掛け算

また、もう一つ気をつけたいポイントがあります。それは仕事を「個人」単位でだけ考えすぎないことです。

特に企業の中でチームで仕事をする場合、自分個人の「自分らしさ」を発揮することばかりを考え、組織の状況やミッションと関係ない「自己実現」に走ってしまう人がいます。これではせっかくチームなのに個人プレイ以上の成果は出せず、結果として組織全体としても十分なパフォーマンスが出ません。

これを「ソロ活動とバンド」のようなたとえで説明します。

組織で仕事するのは「バンド」でパフォーマンスするようなものです。バンドでももちろん、プレイヤー個々の「自分らしさ」は大事です。それぞれの楽器でそれぞれ自分らしさを発揮するからこそいい音楽ができるわけですが、かといってそれは誰か一人がやりたいことを実現するのではないですよね。

バンドとは別にソロでも活躍するアーティストがいるように、個人的にやりたいことは「バンド」とは別に「ソロ」でやればいいのです。せっかく組織という「バンド」でパフォーマンスするのですから、バンドの時には自分らしさを発揮しつつも、バンドメンバーの力も生かしてバンドとして最高のパフォーマンスがでるための仕事をした方がよいのです。

いま企業に所属して仕事をしていて、「どうも自分がやりたいこととちがう」とか「自分らしさが発揮できていない」と思う方は、実は「自分個人」でしか仕事を捉えられていない状態だったりします。「バンド」ではなく「オレがやりたい音楽」をやろうとするからこそ、齟齬ばかりが気になり、苛立ちがつのる。

逆に「せっかくバンドでやっているのだからバンドを目一杯楽しもう!」と考えてみると、仕事のみえ方が変わってきて「自分らしさ」の生かし方も見えてきます。それはけっして自分らしさを押し殺すことではなく、むしろ自分らしさを生かしながら和音のように響かせていくことで、ソロではできない「バンド」の喜びを感じることができます。



以上、僕の #仕事の心がけ について書いてみました。

まとめると僕が仕事で大事にしているのは「自分らしさを生かすこと」です。誰かと同じではなく、自分だからこそできる仕事を生み出していこうと常に心がけています。

ただし気をつけるべきポイントが2つ。「自分らしさ」というのはすぐには見つからないし勘違いしがちでもあるので、今自分が思っている「やりたいこと」に惑わされず、焦らずに「守破離」の中で本当のユニークさを見出していく意識を持つこと。

そしてもう一つはせっかくチームで仕事をするなら自分ひとりの「自分らしさ」だけを押し通すのではなく、「バンド」として一番いい音が出せるように自分らしさの音をみんなの音に掛け算する意識を持つ、ということです。

キャリアや仕事の参考になれば幸いです。

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