カネを出すならクチも出させろ

 バイトマン独総裁が先般のイタリア国内銀行2行に対する破綻処理方法にお怒りです。2016年から欧州ではベイルイン原則(金融機関破綻の際、投資家にまず負担を求める原則)が始まっています。しかし、昨年から足許で話題になっているイタリアのケースでは何とか政府が関与しようとする意図が見え隠れし、結果的に欧州委はこれを認めています。

バイトマン総裁の本音は「共同債を作りたいという国に限って金融機関の破綻処理を自分でやりたがる」というもの。ドイツを筆頭とする健全国の立場に立てば、共同債を作ることはイコール重債務国へ資本移転を促すことにつながります。だから、まずはカネを有益に使って貰えるような体制を作りたいわけです。ベイルイン原則を徹底してくれないと、再び銀行から政府への債務移転が危機を呼び込み、またドイツがカネを出すはめになるかもしれない。そのような展開をドイツは本質的に恐れているわけです。「カネを出すからクチも出させろ」というのがドイツを筆頭とする健全国の基本スタンスという話です。これはこれで筋が通った主張でしょう。とはいえ、本当に有事の際にベイルイン原則が守られると考えるのは理想論の域を出ないとは思いますが・・・

https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-weidmann-idJPKBN19K191

https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-weidmann-idJPKBN19K191

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