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日本古来のコンセプトで、現代のイノベーションを生む。 そんなプロジェクト、はじめました。

スピード、スピードと言われる時代ですが、僕はじっくり仕込んで出すタイプなんです。それで僕はいいと思っています。

というわけで、これまた4年間温めてきたプロジェクトをリリースしました。

名前は「Discover Japan Concept」といいます。

日本古来のコンセプトで、現代のイノベーションに寄与しやすいものを、雑誌Discover Japanに連載してきました。

Discover Japan社のみなさんと、我々電通Bチームのメンバーと。
過去5回の連載の為に集めたコンセプトは70以上あります。

その中から使いやすいものを厳選、インタビューも再開し、再びリスト化。それを使って、自分たちはもちろん、様々な方々の発想支援へと、
サービス化しました。
(我々のこの夏の新商品の1つ、です)

これには2つの思いがあります。

1つは、舶来ものの概念を使ってみんな考えすぎということ。

なぜ異論を呈するか。それは「鵜呑み」になりやすいから。考えた人以外はこういうのって使いこなしにくいのが世の常だと思います。

そして、「二匹目のどじょう」を狙おうとしている、その感が日本にずっとある。その精神がイヤ。日本人って、舶来ものに弱いですよね。それを輸入してきて売ろうとしている商売している人も多いなあ、、と。

これだと自分たちだからできる、オリジナルなもの、ユニークなものが生まれにくいと思っています。

2つ目は、日本のコンセプトをまとめたものって、過去にありましたが、発想に使いやすいものだけをまとめてあったかというと、、実はなかったと思います。

有識者がまとめた日本の文化コンセプトまとめはありました。
有名デザイナーがまとめた、同様のものもありました。
もちろん、ひとしきりずっと見てきましたが、、
これがなかなか使いこなしにくい。

たとえば、「わびさび」や「かぶく」からインスパイアされて、何かを作りやすいかというと、、どうでしょうか。人によってはできるかもだけど、多くの人にとっては、そこまでではないと思います。

我々が集めてきたものは、1例をあげると、

わが故郷、佐賀県の唐津焼の「作り手八分、使い手二分」。
作り手の役割は八割。使い手に残り二割、余白を残しておく。
器というものは、使われて100%になるという考え方。

これを元に考えると、2割消費者がカスタムしたり、
アイデアを足せるものを考えれば新しいものができます。

(お気付きの方はいらっしゃると思いますが、
 これって消費者参加型オープンイノベーションの割合付き。
 これを唐津では数百年前からすでにやっていたわけです。)

その他、

江戸小紋からは「四十八茶百鼠」
華道からは「四方正面」
和菓子から「見立て」
俳句から「舌頭千転」などを連載してきましたが、

新作として例えば、書道の「崩し」や
有名だけど意外とみんな掘ってない「不易流行」も面白い。

芭蕉が不易(変わらないもの)と流行(トレンド)を混ぜる、
と言ったということだとご存知だと思いますが、
芭蕉がその2つをどう混ぜたか?知ってますか?
その秘密を探りました。そのやり方で混ぜると、、
新しいものができます。

その他、仏教、落語、能、町づくりなどからも、
新作=新コンセプトを用意しました。

日本から、日本からしかできないものを生む。
それは、ビジネスのためだけでなく、
世界のためにもなると思うんです。
西洋で解けてない問題を解けたりする。
西洋にない考え方でインスパイアできる。
それも日本人の役割だと。

西洋の概念を輸入ばかりしてきた、昨今の流れに対して、
一石を投げます。
そして世界初、人類初のものを日本から作りたいと思います。

両社のメンバーの才能やエネルギーはもちろんのこと、
この4年間いろんな方々のご協力で立ち上げました。
感謝申し上げます。

一緒にやろう!一緒に作ろう!といういろんな方々。
お待ちしてます。

◎Discover Japan Concept HP
https://discoverjapan-concept.com/

◎電通報の記事
https://dentsu-ho.com/articles/6710

◎電通からのリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0717-009854.html

◎Discover Japanからのリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000039497.html


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