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ジェンダーパリティについて考える日曜~男性も女性もキャリアを形成できる社会へ~

こんにちは、ベーシックCOO&リデザインワーク代表の林です!

日経新聞の記事にてM字カーブの解消が大きく前進しているという記事が出ていましたので、ジェンダーパリティについてゆるく考える日曜日にしたいと思います。

出産や育児を機に職を離れ、30代を中心に働く女性が減る「M字カーブ現象」の解消が進んでいる。総務省が27日に発表した2020年の国勢調査に基づく調査によると、35~39歳で働く女性の比率は78.2%と、5年前に比べて5.2ポイント上がった。30代の女性の8割が仕事を続け、極端な落ち込みはなくなった。
30代女性の就労が進み、15歳以上の女性の労働力率は54.2%と2015年調査より3.4ポイント上がり、過去最高になっている。

僕自身が、2015年に働き方テーマの推進を開始したころは、まだまだM字カーブ問題は根深く、簡単には改善に向かえないアジェンダだと思っていましたが、その後5年で大きく改善できているのは素晴らしいことだと思います。

一方で、働く女性の待遇にはまだまだ課題があります。雇用形態を男女それぞれで見ると、正規雇用で働く女性は42.4%と、男性の65.2%を大きく下回っています。女性はパート・アルバイトが41.5%で、正規と非正規がほぼ同数になっています。

そのため、日本における女性の働き方テーマは、徐々にM字カーブの解消から、待遇・キャリア課題に移りつつあるとおもいます。

そんな中、時間と共に解決するかなと楽観的に考えてはいけない記事を見つけました。
ミレニアム世代のキャリア観は意外と昭和と変わらないという記事です。

「自分より配偶者のキャリアを優先したい」そう考える女性が半数を超える一方で、同様に考える男性はわずか1割にも満たない

ミレニアル世代の共働き夫婦を対象にした最新の調査から見えてきたのは、いまだ根強い性別役割分業意識だ。

配偶者のキャリアを優先していくと回答している女性も、本来は自分のキャリアも大切にしたいと思っている人も多いのではないかと思います。男性か女性かどちらかのキャリアを優先させないといけない状況を変えていき、男性も女性もどちらも望めばお互いキャリア形成できる社会を作っていく必要があると思います。

また、記事の中で面白いデータも見つけました。

育児休業を取得したことがある男性は、夫婦共にキャリアアップを目指す志向を持つ人が47%と約半数を占めており、育休取得経験がない人(38%)とは10ポイントも差が開いていた。

もちろん、そもそも育休を取得する男性は元々夫婦共にキャリアアップを目指す志向が高かったため、卵と鶏なのではないかとも思いますが、男性育休取得は、次の5年のアジェンダに向けても非常に重要な要素ではないかなと思います。

社会における女性管理職比率の向上も思うように進んでいません。
夫婦共働きの中で、男性か女性かどちらのキャリアを優先するかではなく、両方の活躍、キャリア形成できる社会へと変えていくことに向き合っていく社会になってきたと思います。

M字カーブの解消がこの5年で大きく進み、論点は、次の5年は、活躍の幅やキャリアに移ってきました。そして、次の5年で働き方を大きく変えていくのは男性になっていきますね。

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