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プログラミングいらずの文系学生のIT起業に乗り遅れるな!

誰もがアプリ開発できる時代に

今から5年前、お世話になっているIT企業の経営者に「これから来るビジネスは何だと思うか?」と聞かれて、「ノーコードで誰もがアプリ開発ができる時代が来る」と答えたことがある。そのとき、質問をした経営者はイマイチ、ピンとこなかったようだが、学生の反応は違った。

今やノーコード開発は広く普及し、プロトタイプはノーコードでスピーディーに開発する時代になってきた。そして、生成AIの登場は次のステージに進もうとしている。求める機能を、普段使うような自然言語で入力すると、アプリをAIが自動で作ってくれる。

先日、AIスタートアップ企業の創業者とAIが作成した「仏教チャットボット」で遊んだが、とても楽しかった。しかも、「次は織田無道で行きましょう」と提案すると、ものの数十秒で「織田無道チャットボット」にカスタマイズもできてしまう。

日経新聞の記事で「プログラマー不要時代」の記事が来ると書かれているが、まさしく現在は黎明期であり、過渡期なのだろう。

見えてきたプログラマー不要時代 GitHubが生成AI:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC202KJ0Q3A121C2000000

文系学生にとっての起業チャンスの宝庫

冒頭で「学生の反応は違った」と書いたが、ノーコード開発を紹介して、最も反応が良かったのは、経済学部の教え子たちだった。紹介したその年で、ノーコードでアプリを開発し、VCから資金調達して起業した学生が出た。現在も、ノーコードで教育Techのアプリを開発し、起業準備している学生もいる。すでに複数のビジネスプランコンテストで受賞し、テストマーケティングと資金調達フェーズに入っている優秀な学生だ。

起業を志す学生だけではない。ノーコード開発ツールの「Bubble」の勉強会を外部講師を招いて開催したところ、参加者の多くが経済学部や経営学部の女子学生だった。就職活動を目前に控えて、社会に出てから使うことができ、結婚・出産後にフリーランスとして独立も視野に入れることができると、学習ハードルの低いノーコード開発は文系女子学生のニーズに合ったものだった。

ノーコード開発ですら、大分県という九州の一地方の文系学生にとって学習意欲を掻き立て、起業を後押しするツールとなった。生成AIを用いたアプリ開発は、更に大きな可能性を秘めている。

文系学生は、起業アイデアがあっても、専門技能を持たないことから事業を実現することに難があることが多かった。しかし、現在はそのハードルが著しく下がっている。

挑戦心溢れる学生は、この機会を逃すべきではない。迷わず行動し、時代による後押しを掴んで欲しい。

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