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里帰り出産からワンオペLIFEへ。#母2ヶ月目を振り返って

母になってからの2ヶ月目。この一ヶ月は生活の変化が大きかった。里帰り出産から東京へ戻り、旦那さんとの生活、そしてわたしの日中ワンオペLIFEが始まったからだ。

そんな変化が激しかった1ヶ月の中で、感じたことはたくさんあった。

その中で一番大きかった変化は『育児って楽しい!』と思っていた私が、ワンオペを開始したとたんに『育児って大変・・』と言う気持ちに切り替わってしまったこと。(母一ヶ月目の振り返りnoteを読んでくれた先輩方から、ようやく気づいたかと言われそう笑)

正確には、日中に散らかった部屋を片付けたり、食事の準備や洗濯をする中で、『(子供がかわいいと思える)時間の余裕がなくなってしまった』という表現が正しい。 というのも、里帰り中は祖父母や両親を入れて4人の大人が子供1人を見ることができていた、それが東京にきた途端に日中はわたし1人になってしまったからだ。

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ワンオペLIFEを選んだのは私

ワンオペの記事が出る時に、そこには同時に、自治体や社会のシステムへの批判や、会社や旦那さんへの批判が書かれていることが多い。

じゃあ私はどうかというと、旦那さんは神がつくほど優しくてサポートしてくれるし、上司や同僚の応援もある。そして先人達が切り開いてくれた産休・育休期間もいただけている。何も不自由ないと思っていたが、これまで外でがっつり働いていた自分自身が、子どもと二人きりの時間が続くと、『孤独な子育て』というどこかで聞いたことがある言葉はこのことだったのかと合点がいった。

東京での恵まれた子育て環境を用意してもらいながらも、そう思うのは、前半の二週間、実家の富山で祖父母や両親とともに子育てできていた環境と比較してしまうからだろう。


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子供は社会の宝だ、田舎の実家には余裕がある

最近は里帰り出産しない人も多いと聞く。ある産院の医師によれば『出産年齢が上がった今、産婦の親が80~90代の産婦の祖父母の介護で大変というケースが目立つため』だという。実際に私の周りにも、実家があるにも関わらず里帰りをしないという人も多い。

そんな人のために、里帰り出産がどうだったかわたしの経験をもとにひと言で言うと『子供が社会の宝だ』という環境だった。

私の実家は両親だけでなく90歳になる祖父母も実家にいて、常に赤ちゃんと話たがってくれていた。そしてお昼時や夕方などにいつも私の話し相手になってくれた。NHKで大相撲を見ながら、戦後の時代の子育てライフはどうだったのか?抱っこひもがない時代は、ふんどしみたいな布を体に巻きつけて子供をあやしていたとか。春分の日はお彼岸だから、みんなでおはぎを食べようとか。その時時の季節や、子育てという切り口で色々話せるのは面白かった。

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そして、生活面で何よりありがたかったのは、”ちょっと”頼みができることだ。私がお風呂入っているから、”ちょっと”赤ちゃん見ておいてと言えること。グレープフルーツがどうしても食べたい日に”ちょっと”買ってきてと言えること。たくさんの行政書類を出さなくてはいけない時に、”ちょっと”郵便局に出しておいてと言えることなどなど。どれも小さなことだけれども、生後1ヶ月の赤ちゃんを抱えるとどれもすぐにできることではなくなってしまう。だからこそ、毎日の生活で生まれる”ちょっと”頼みができるのは、本当に助かった。

最後に、一番ありがたかったのは両親も、祖父母も近所の人も、とにかく毎日浴びるほど『子供が可愛い』と言ってあやしてくれることだった。これが里帰り出産の最大のギフトだと言っていいかもしれない。

祖父母は子供を見ては本当に幸せそうな顔をして『大物になるな』『総理大臣になれよ』とか好き勝手なことを語りかけている。しわくちゃな目元を細めてひ孫の未来に希望を抱いているシーンは孫のわたしとしても幸せを感じれる時間だった。

60代の両親も『本当にかわいいなぁ』『これはうちの家系の目かな』『あぁ、かわいいなぁ』と、とにかくメロメロ。なんでもやってあげちゃうという感じ。

産後のお母さんが思う『ちゃんと育てていけるかな』という不安。これが祖父母や両親の”かわいい・かわいい祭り”を一ヶ月間受けていると、『(こんな可愛いんだから)ちゃんと育てていけそう』という根拠のない自信に変わっていった。

もちろん、里帰り出産は“旦那さんに会えない”、“産後1ヶ月の一番大変な時期をママだけが経験しちゃう”というデメリットもある。しかし、わたしはすぐに東京で生活する前に、一番大変なときだからこそ『子供は宝だ』という環境で育児ができて本当に良かったと思う。

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子育ては群れでするもの

ここまで言うと、じゃあずっと里帰りしていればいいじゃないかとすら思えてくるが、わたしは今の時点で旦那さんと東京で暮らすと言う選択肢をしている。ワンオペLIFEを選んだのはわたしであり、選んだからには、ここでの生活に慣れていかねばと思っている。

その方法はこれから考えるにしても、産後2ヶ月目で、里帰り子育てとワンオペLIFE2つの経験ができたことで、『子育てはひとりでしちゃいけない』と言うことを心底理解できた。

ママがハッピーなら、赤ちゃんもハッピー

ママのハッピーは子育て環境によって、また頼れる人数によって大きく変わってくる。里帰りを経験したことで、『子育ては群れでするもの』ということを学んだ。自分自身も赤ちゃんもハッピーであるために、現代の子育てのための群れのあり方を模索していきたい。同時にわたしの夢見る3拠点ライフでは、たとえ拠点をいくつか持ったとしても現地での子育て仲間はちゃんと持ちたいなと思った。

里帰り出産からワンオペLIFEになった一ヶ月を振り返り『子育ては群れでするもの』そんなことを考えた時間だった。


参考資料


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