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どんな時に、学びたくなるのだろうか。

こんんちは。今日はこの記事から、コメントを書いてみようと思います。

ざっくり要約すると・・・

・政府が従業員の学び直しを期待して「週休3日制」の普及を図ろうとしている。
・しかし、時間的余裕ができることが必ずしも学び直しの後押しにならない。
・仕事により時間をかけている人の方が、積極的に学んでいる。
・学ぶ意欲が高まるきっかけは、毎日の仕事のなかにある。
・学び直しの意欲がわきにくい硬直的な組織の改革を後押しする方が、効果が期待できる。

・・・といった内容です。

学びたくなるきっかけは毎日の仕事にあるというのはその通りだなーと思うので、今日はこの点についてもう少し解像度を上げて、仕事をしていく中でどんな時に「学びたい」と思うのかを考えてみます。

社会人になって数年は、きっと目の前の仕事の中にたくさん覚えなくちゃいけないことがあって、そのインプットに集中することになりますよね。この時期はビジネスパーソンとしての基礎をつくることになると思うので大事な期間だと思いますが、「学ぶ=仕事」という要素もあり、「学びたい」ことは結構目の前にそろっているのではないかと思います。

問題は仕事を覚え、こなせるようになった後ですよね。常に目の前の仕事の中に新しい学びがあればよいですが、徐々に仕事における学びの要素は減ってしまいます。例えば、営業という仕事を考えてみると、製品やサービスを理解し、顧客や取引先とのコミュニケーション力を高め、契約条件やその裏にあるルールなどを理解する。これでいったん一人前になるわけです。

特に組織が成熟してくると、役割も機能ごとに分割されているので、一見目の前にある仕事がすべてのように見えてしまう。そうなると、学ぶものが無くなっていくように感じてしまいます。

でも本当は、その外側に、経理業務があったり、カスタマーサポートがいたり、もっと言うと事業戦略があって、企業としてのビジョンがあり、さらに顧客や取引先それぞれの課題があったり、社会全体の流れがあったり・・・実は連綿と繋がって広がっている。そういうところに、想像力を働かせられるかどうか、ということがポイントになりそうです。

見る範囲をひろげつづけること。そして、自分が影響力を持てると感じられること。これが「学びたい」の源泉になるのではないかと思います。

私たちが取り組んでいるレンタル移籍という事業では、大企業の方々にベンチャー企業で働く機会を提供しているのですが、なんと移籍期間中に大学院やビジネススクールに通い始める人が少なからずいらっしゃいます。ただでさえ忙しいのにすごいなって思うのですが、これってやっぱり見える範囲が広がった効果だと思うのです。

創業間もない10人程度のベンチャー企業だと、組織も小さく、部門ごとの壁もありません。ですから、例えば営業をメインの仕事でやっていたとしても、「ファイナンスを理解すれば、この会社で役に立てる範囲が広がるかも」という感覚が持ちやすいのだと思います。

かく言う私も昨年から大学院に通っているのですが、きっかけは、もっと社会全体に目を向けて、自分の事業が進むべき道を考えたいという動機からでした。

自分が今取り組んでいる仕事の範囲から、一歩でもいいのでその外側に踏み出してみて、そこで何ができるかを考えてみる。そんなところから、「学びたい」という欲求が湧いてくるのではないかな、と思います。そして、そもそも学びたいという想いが、危機感ではなく、ワクワクした気持ちから生まれるように、組織全体で学ぼうという機運を高めていけるとよいですよね。

それでは。

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