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「スター・ウォーズ」に学ぶ仕事の指針:ヨーダに教わった今だからこそ大切な3つの気づき

私は『スター・ウォーズ』が大好きで映画シリーズ、アニメシリーズ、ドラマシリーズなどを何周も観ています。観たことがある人はご存知だと思いますが、『スター・ウォーズ』シリーズには”ヨーダ”という、宇宙の平和と正義を守るために活動する"ジェダイ"という騎士たちの師匠のような存在の賢く力強い登場キャラクターがいます。小さくて、特別な力『フォース』を使って人々を助けたり、悪と戦ったりします。彼は、多くの人に知恵を教え、重要なアドバイスを与える存在です。

そのヨーダが作品の中で様々な金言を残しているのですが、私はヨーダのメッセージから大事な気づきを得てきました。

ちょうど今、日本経済新聞とnoteが共同で「 #仕事での気づき 」というテーマで「仕事や働き方」に関するお題企画を実施していることもあり、今回はヨーダに学んだ気づきについて書きたいと思います。

ヨーダの3つの教え

1. 「Try not. Do. Or do not. There is no try.」 (やってみるじゃない。やるかやらないかだ。試しはいらいない。)

これはヨーダがジェダイの修行をつける前に、主人公のルーク・スカイウォーカーに言ったひと言です。
ルークがヨーダから、沼に沈んだ戦闘機をフォースの力で持ち上げてみるように言われ「やってみる」と返事をした時に、ヨーダは「それではいけない」と言います。この言葉は、「やってみる」という表現に潜む曖昧さや失敗への恐れを示しています。「試してみる」という姿勢は、すでにできない可能性を想定している弱気な姿勢にもつながります。

ビジネスにおいても同様に、「試しにやってみる」ではなく、「やる!」という断固とした決意と行動力が、成功への道を切り開く鍵となります。このヨーダの教えは、挑戦に対する姿勢を見直し、確信を持って行動することの重要性を伝えています。

私自身、新しい取り組みにチャレンジする際には特にこの言葉を思い出すようにしています。自分自身への反省でもあるのですが、「とりあえずやってみるか」という気持ちで取り組んだ事案は、最後まで遂行しきれなかったり、中途半端なところに着地してしまうケースが多々ありました。逆に「やってうやる」という覚悟を持って動いている時には、困難な状態になっても突破口が見つかったりするものです。

いつも「Do or do not.There is no try.」の精神で行動しきれるわけではないので、まだまだ精進が必要ですが、しっかりと意識していきたいと思います。

2. 「The Greatest Teacher, Failure is. 」 (失敗こそ偉大な師である。)

自分の過去の失敗に囚われ、ジェダイの教えを続けることに迷いを感じているルークに対し、ヨーダは、ルークが自分の失敗に囚われ過ぎていることを指摘し、失敗こそが最も重要な学びを与えるものであると諭します。ヨーダのこの言葉は、失敗を恐れて行動しないことではなく、失敗を受け入れ、それを糧に成長し続けることの大切さをルークに伝えようとしています。

私はこれまで、スタートアップを経営し事業をやっている中で、本当に数多くの失敗をしてきました。一つ一つの失敗に対してどのように向き合っていくかが重要です。失敗をただネガティブに捉えて悲観的になるよりも、その失敗を、成功する方法を見つけるために一歩進んだと考えることが大事です。

発明王のトーマス・エジソンも「I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work.」(私は失敗したことはない。うまくいかないやり方を10,000通り見つけただけだ。) と言っています。失敗という1つの事象をどのように捉え、失敗からどのように動いていくか。それこそが仕事をしていく上では大事だと考えています。

ピーティックスもこれまで13年間事業をしていく中で、いくつか大きな失敗をしています。それぞれの失敗の内容はここでは割愛しますが、失敗からの学びが、数年後に違う事案に向き合う時に、正しく判断する上での基準をつくり、成功の確率を上げる礎となってきました。失敗を通じて得られる学びは、将来成功に至る道を開く鍵となるのです。

3.「Don't think.Feel.」 (考えるな、感じろ。)

これは、カンフー映画「燃えよドラゴン」の主演のブルース・リーが弟子に発したことをオマージュにしたとも言われているヨーダの有名なメッセージの1つです。

これは、ヨーダがジェダイに伝えようとする教えには、理性や論理に頼りすぎず、フォースを感じ、直感を信じることの重要性が含まれています。

ビジネスにおいては論理的に考えて判断していくことは重要です。しかし、論理的なアプローチだけでは生み出せないものもあります。時に、理性や論理に縛られずに自分の感覚を信じることで、既定路線ではない発想や行動に至ることがあるのです。

ビジネスにおいて、感覚だけで進めていくことはとても難しいですが、直感を信じる局面を意識的に持つことが大事だと考えています。

まとめ


私は、自分のビジネス指針を自分がとても好きな「スター・ウォーズ」のヨーダのメッセージから、仕事をしていく上での指針を学びました。

ヨーダの3つの教えは、ビジネスにもつながる大切なメッセージを含んでいます。「Do or do not. There is no try.」は、弱気な姿勢ではなく、断固たる決意こそが成功を導くという教えを学びました。「The greatest teacher, failure is.」は、失敗を成長の機会として前向きに受け入れ、そこから成功への判断基準を見つけることの大切さを学びました。そして、「Don't think, feel.」は、理性や論理だけに頼らず、時に自分の直感や感覚を信じることで新しい発想や行動を生み出していくことの大切さを学びました。
そしてこれらの教えは、不確実性が高まっている今だからこそ今一度振り返り、ビジネスの成功に向けた姿勢や考え方を再確認すべき教えだと思うのです。

元全日本代表であり現在、日本バスケ協会である三屋裕子会長も、この記事の中で「心惑う時はヨーダを仰ぐ」と仰っています。皆さまにも映画や本などから仕事の指針となる存在がいらっしゃるのではないでしょうか。そのような存在がいると特に辛い状況を乗り切るための力の源泉となります。皆さまにとっての仕事の指針となる存在やメッセージを一度振り返ってみることをオススメします。


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