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普通じゃない普通

こんにちは。遠山です。四角いトヨタクラウンの新車を黄緑色に全塗装しレモンイエローの革張りシートにカスタマイズして今年で13年ほど経つだろうか。フェラーリやポルシェは性に合わない。

あまのじゃくな車選び

どうやら私は、普通なのだが普通じゃないもの、が好きなようだ。
その私が昨年、群馬県長野原の家用に選びに選んで買ったのが、スズキアルトラパン2004年SS黒。これがめちゃめちゃかわいい。アルトラパンは女子向けだが、2004年SSは黒いメッシュグリルと丸目ヘッドランプにフォグランプ埋込バンパーで四WDとクラシカルなスポーツカーの顔立ち。赤いフェラーリとどちらでもいいよと言われてもノータイムでラパンSSを指差す。

「これからは田舎の時代」

これを読んで、先ずはスズキ好きです、と言いたいわけである。


91歳の修会長がこの度の総会で相談役に退いた。
修氏は軽トラにかける情熱が凄まじい、とあるが、四角い車好きの私はスズキキャリイ(軽トラ)への憧れも強い。一回は購入を悩んだが、それにしても運ぶものの予定が皆無なのであきらめた。我らスマイルズから交換留職で広島大三島に行った女子社員がそのまま地元で結婚し、ウエディングドレスを着て軽トラの荷台に乗って登場してきた写真は美しかった。

痺れました!

「脱酸素に向けて、できるかどうか分からないが挑戦する。」

この一言には痺れる。
91歳の人の言葉である。


やりたくて、やるべき道があるならば、できるかどうかは分からないが挑戦する。
きっと挑戦そのものに意味があるのだろう。そこからたどり着く、想像もできなかった先があるかもしれない。
軽トラだから回り込める道だって、あるかもしれない。突き歩詰めで王を詰むかもしれない。普通なのだが普通を超えた世界。


記事の写真には、6月の総会で退任挨拶をする修氏と、横に並んで俊宏社長の姿。壇上の二人は株主に正対しているが、修氏は隣の俊宏氏に語っているようにも見えてくる。

この記事を書いた人

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遠山正道(とおやま・まさみち)
スマイルズ代表取締役社長/スープストックトーキョー代表取締役会長

1962年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、85年三菱商事株式会社入社。2000年株式会社スマイルズを設立、代表取締役社長に就任。現在、「Soup Stock Tokyo」のほか、ネクタイ専門店「giraffe」、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」、ファミリーレストラン「100本のスプーン」、海苔弁専門店「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」を展開。「生活価値の拡充」を企業理念に掲げ、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案している。著書に『成功することを決めた』(新潮文庫)、『やりたいことをやるビジネスモデル-PASS THE BATONの軌跡』(弘文堂)。



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