究極のバリアフリー シンガポールからヒントを考える

シンガポール在住、FPの花輪陽子です。私は6年前に当時1歳の子供を連れてシンガポールに移住しました。

シンガポールに移り住んで、ベビーカーを引いていても障壁になるものはほぼ感じませんでした。道路は舗装されている、駅にはエレベーターがついている、ドアは周りの人が開けておいてくれる、タクシーへの乗り入れも手伝ってもらえるなどだからです。

また、シンガポールの企業は積極的に障害者を雇用しています。小さな子供連れと同様に、障害者に対する手助けも社会が行います。

究極のバリアフリーとは、どんな人にとっても、バリアを全く感じさせないことではないでしょうか。

この街では、小さな子どもを連れた母親も、障害がある人も、外に出て自分らしく、働き、生きることができるのです。

〇環境を整えれば、障害はなくなる、という考え方について、あなたはどう思いますか?コロナによる障害者の暮らしの変化は、社会にどんな変化をもたらすと思いますか?

シンガポールでは、行政手続きもほとんどオンラインで行うことができます。給付金なども自動的に振り込まれます。ワクチン接種もスマートフォンからできます。必要な人には医療関係者が自宅訪問をして接種を受けることができます。コロナによって変化のスピードが加速されていくことは間違いないでしょう。

〇バリアフリーの先、にあるものはなんでしょうか?どんな社会が待ちうけていると思いますか?

ロボットやドローンなどの活用など、障害者や小さな子どもを抱える親への社会的インフラの形が変わっていくことが考えられます。

レジデンスやモール、家具などの構造も変わっていくことが考えられます。

〇究極のバリアフリーとは何だと思いますか。

全ての人がバリアを感じずに生活ができる社会だと思います。スマートシティーというデジタル技術とデータの融合を活用させて、様々な社会的課題を解決させる構想がシンガポールなど先進国ではあります。ロボットによる高齢者や障がい者の介護支援、ドローンによる医薬・医療機器の配送など。

こうしたところへの投資は長年国をかけて行われてきたことなので一足飛びには進まないかもしれません。しかし、これからの世の中、様々な解決できない課題に取り組むためにスマートシティーなどインフラ投資は必要なのではないでしょうか。

コロナから経済再生をしていく時に、スマートシティー構想をしっかりと考えてインフラ投資などをしていってほしいと感じます。

#日経COMEMO #究極のバリアフリーとは

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