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「男性スーツ」と「定額料金」の深い関係。

定額料金サービスといえば

 「定額料金サービス」といえば、皆さんは何を思い出すだろうか。私は、「電話かけ放題」や「パケット使い放題」などを思い出す。

 その他にも、実は「食べ放題」や「アトラクション乗り放題」なども定額料金サービスに入るだろうし、「シーズンチケット」というのも定額料金サービスである。

 このように、世の中を見渡すと意外と「定額料金サービス」は、たくさんある。そして、昨今「レナウン、スーツの定額サービスに「クールビズ」版」という、スーツの定額料金サービスも出ている。

男性ファッションの定額料金サービス

 このサービスは、「レナウン、スーツの定額サービスに「クールビズ」版」の記事にもあるように、ビジネススーツの定額レンタルさーびすである。そして、記事の中にもあるように、「若い世代のスーツ離れ」対策の新ビジネスである。とても面白い取り組みであり、そして今どきの保有から利用のビジネスである。

スーツ離れのユーザーを深堀しよう

 少しマーケティング的に、スーツの定額サービスのターゲット・ペルソナ(顧客像)を考えてみたい。「スーツ離れ」をした若手にもいくつかのタイプがあるだろうからだ。(A)スーツというファッションに憧れがない(B)スーツをさまざま着たいが、金銭的に大変(C)そもそも、スーツについて興味がない などに分類可能なのだろう。

 スーツの定額サービスのターゲットは、(B)の「スーツをさまざま着たいが、金銭的に大変」という人がメインのターゲットになるのではないだろうか。このターゲットは、スーツに興味はある。しかし、金銭の壁さえ乗り越えられれば、スーツを着られるのである。まさにドンピシャのターゲットだ。そして、スーツが好きということは、単に安価に着るだけではなく、スーツ・ファッションの提案や相談にも対応できると良いのではないだろうか。自分なりの着こなしを探せられれば、周りにも話すかもしれないし、レンタルではなく、実際にスーツを購入するかもしれない。

 一方、(A)スーツというファッションに憧れがないと(C)そもそも、スーツについて興味がないは、ターゲット対象外になってしまう。これは、他の定額サービスでも同様だが、そもそも「焼肉」に興味がなければ、「焼肉食べ放題」にはいかない。

 逆に言うと「焼肉食べ放題」が良かったから「焼肉」を好きになるということはほとんどないのである。もし、この「定額スーツ・レンタル・サービス」が、その目的で展開されているのであれば、大変な道のりになるかもしれない。

 単に、「男性スーツ」と「定額サービス」という2つの言葉の組み合わせでも、これだけマーケティング的には、議論と選択肢がある。だから、マーケティングは面白いのだろう。

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