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立冬が近づくとそわそわするのはカニのせい🦀

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

食欲の秋だからでしょうか。どうもグルメネタばかり気になる今日このごろ。前回はウナギの話でしたが、今回はカニの話です。

「人生最後の日に何を食べたいか?」というのはよくある最後の晩餐ネタですが、私の場合はカニ。もしくはマンゴーということになるでしょう。立冬が近づけば待ちに待ったズワイガニが解禁されます。最近は漁獲量が減ってきているので初競りの価格も気になるところ。限りある資源を守りつつ、日本の冬の味覚を守っていきたいものです。

ちなみに、見た目がよく似ているもので紅ズワイガニがあります(が、別の種類の生き物です)。こちらは9月1日に解禁され漁期も長く、漁獲量もズワイガニの4倍ほどあり安定しているため、ズワイガニに比べると安価です。回転寿司のネタやカニクリームコロッケなどの加工品に利用されているズワイガニは紅ズワイガニのほうで、水分量が多く鮮度落ちが早いため活けの状態で流通することは稀です。ハイシーズンである11〜2月くらいであれば、漁港近くで入手することができるかもしれません。

志賀直哉をはじめ文豪に愛された兵庫県北部の温泉の街・城崎は、カニを求める多くの人々の心もつかむ。開湯1300年を超える歴史があり、川沿いの柳並木を浴衣姿でそぞろ歩きして7つの外湯を楽しめるなど「松葉ガニのおもてなしと外湯巡りの旅情で魅力満喫」(広尾克子さん)。専門家12人中、6人が2位以上と答えた。

ズワイガニ漁解禁日、11月6日の「豊漁祈願祭&かに王国開国式」を皮切りに、城崎温泉は翌年3月末まで「かに王国」と銘打って期間限定のカニメニューや土産などを大々的に展開する。「カニ解禁日の津居山港の初セリは大迫力。ぜひ見学して」(佐藤彰展さん)。12月24日の「かにサンタのクリスマスイベント」では抽選で松葉ガニや但馬牛のプレゼントを用意する。

日経電子版

ここ15年くらい年末年始は金沢で過ごすことが多く、その理由の90%くらいがカニのせいです。わたしの好みは加能蟹(橋立港)や松葉ガニ(津居山港)ですが、それぞれの場所で結構味わいが違うので食べ比べてみると楽しいです。車で北陸から日本海沿いを旅しながら京丹後(間人港)まで行ったこともあります。まさに「カニツーリズム」ですね。

先の紹介した日経電子版の記事は非常によくまとまっていると思います。記事内で専門家として産地のリスト化や選考にも加わった広尾克子さんは、ズワイガニと日本人との関わりをまとめた名著がありますので、興味のある方はぜひご一読ください。

今年のカニ初めはなににしようかなと、今からそわそわしています。とりあえず上海蟹の季節になったので、まずはそちらから楽しみたいと思います。

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タイトル画像提供:shige hattori / PIXTA(ピクスタ)

#日経COMEMO #NIKKEI

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