関心は米国中間選挙から欧州議会選挙へ

米国中間選挙が下馬評通りに終わった今、次のマーケット注目点は米中貿易戦争の発展と欧州の動向であろう。

中でも欧州については次の通り。第一に、ドイツで12月に予定されるCDU党大会。メルケル首相属するCDU党大会でメルケル首相に代わるニューリーダーを選べるか。第二に、イギリスブレグジットの動向。11月中のEU臨時会議が挙行されなければ、12月13-14日に予定されるEU首脳会議がポイント。そこで、EUと英国間の合意がなされるかどうか。第三に12月3日のOPEC総会。減産体制は維持できるのかどうか。

米国中間選挙が下馬評通りに終わった今、次のマーケット注目点は米中貿易戦争の発展と欧州の動向であろう。

中でも欧州については次の通り。第一に、ドイツで12月に予定されるCDU党大会。メルケル首相属するCDU党大会でメルケル首相に代わるニューリーダーを選べるか。第二に、イギリスブレグジットの動向。11月中のEU臨時会議が挙行されなければ、12月13-14日に予定されるEU首脳会議がポイント。そこで、EUと英国間の合意がなされるかどうか。第三に12月3日のOPEC総会。減産体制は維持できるのかどうか。

それぞれの結果がどう出るかを見ることに加え、見逃せないのは、欧州に根強いポピュリズムの流れがさらに加速するかどうか、だ。そうした流れが強まったまま、来年5月の欧州議会選挙を迎えれば、それこそ欧州懐疑派政党・ポピュリスト政党の勢力拡大が見込まれ、欧州議会の分断化も想定されるためである。そうなれば、意思決定権限の弱体化を招き、首脳人事の承認の遅れ、立法の遅れや骨抜き、あるいは阻止につながる公算が大きくなりかねない。

米国中間選挙の結果を待ち、今はサンクスギビングデーからクリスマスへとホリデーシーズン入りを楽しみにする季節でもある。しかし、EUが統合の深化か自国主義かという岐路に差し掛かっている中、来年の欧州議会選挙は事実上どちらの道に進むべきかを問う投票になることを注視しておきたい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37635220S8A111C1000000/

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