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サードプレイスの重要性

アメリカでは、「孤独」が大きな社会問題になっている。
Third place (サードプレイス)と呼ばれるような場所、つまり家、学校、職場、ではない「第3の場所」の重要性が話題になっている。リモートワークで働く労働形態が増加し、資金不足や治安の問題によって公園や図書館が閉鎖され、ゆったり長居できるようなカフェや居酒屋も減っている。そんな中で、「大人の友情」というのもメディアでよく目にするようになったテーマだ。

NHKの「ドキュメント72時間」という番組を最近好きになった。好きと言っても、テレビをつけた時に放送されていたら見てみるくらいの感覚だが、例えば郊外にある24時間営業の中華料理屋に集まる様々な人物や、葛飾・立石の「呑んべ横丁」に集まるサラリーマンたちなど、「日本に住む人の居場所」が特集されるのだが、その姿が私に取ってはとても興味深い。上下関係が強く存在する日本社会において、その束縛から解放され、尚且つ肩書きや所属から解放され、「美味しい」と「楽しい」を実感できる場所があることは、社会にとって言葉にできないほど大切なことだ。

人それぞれ、自分にとっての「居場所」や各々の「豊かさ」を得られるような社会こそが、最低限「持続可能」なものなのではないかと、最近よく考える。

話は変わるが、この投稿でも言及した通り、日本の建築や社会構造、ないしは文化やファッションにおいても、「生活費」や「賃貸」の(アメリカと比較しての)安さも重要な要点だ。「場所」から生まれるストーリーやカルチャー、そして人情に、日本はとても恵まれていると思う。



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