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アジアの未来 リー・シェンロン首相 シンガポールは世界中から人を集め続ける

アジアの政治や経済について討議する第27回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)をオンライン視聴しました。

シンガポール在住ということもあり、リー氏の話に惹きつけられました。

世界の人口の半分以上がアジアに住んでおり、その年齢は若く、人口は増えている。中国は世界第二位のGDPであり最大の製造経済でかつ消費国です。インド経済は世界で最も早く経済成長し、人口ボーナス期であるということです。

世界経済フォーラムによると、アジア地域のGDPは、2020年にはアジア以外の世界各国のGDP合計を追い抜き、2030年には世界の成長の約60%を占めると予想されています。アジア太平洋地域はまた、世界経済に新たに参入する24億人の中流階級の圧倒的多数(90%)を占めることになります。

アジアの未来は順風満帆のように見えていますが、それは平和あってこそです。世界は分断されており、2つの地政学的リスクが高まっているということです。

そんな中、分断された世界をつなぐためにもシンガポールは世界中から人を歓迎し続けると強調していました。お互いに付き合い、別の国のことを学ぶことにより、違う考え方、社会構成を知ることができるということです。

日本も中国も海外から学ぶという姿勢がありましたが、現在は巻き戻りになってしまっているということです。しかし、シンガポールに関しては引き続き海外の人を歓迎していくということです。外国人はシンガポールをホームとして押し上げてくれるので、シリコンバレーのように世界中から才能がある人を呼び込んでいきたいということです。それにより、競争力を持ち、変わる環境に適応していけるようにしますと強調していました。

シンガポールでは今年、金融セクターで9400以上の新規雇用が提供され、そのうちの約3分の1がテクノロジー分野であると予測しているそうです。

このように、成長分野には世界中の労働者が志願をして集まります。日本人でも金融やIT等の分野でも移住をする人が多いように感じます。

ダイバーシティの環境に身をおいていると、世界中の人と関わり、友達になることができ、お互いに意見交換をし、問題を解決していくことに繋がります。

安全保障の面でも世界中から人を呼び込み、話し合い、一緒に学び、ビジネスや様々なシーンで関わるということが必要だと感じます。

日本は6月から限定的に海外からの旅行者を受け入れ始めます。シンガポールに学んでもう少し門戸を開いていくことが変化の激しい時代に成長をしていくためには必要なのではないでしょうか。

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