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家族3人で5週間のシドニー滞在は全部でいくら? 〜子連れ海外ワーケーション滞在記〜

こんにちは、ミノ(@mino3megu3)です。VCPRとして働きながら、スタートアップ企業を経営する夫と、いつかは世界を旅するように暮らしたいという夢があります。

今記事は、そんな私たちが「子連れ海外ワーケーション」に初挑戦した体験談をお伝えするnoteシリーズです。そして本編はみなさんが気になるお金についての実データをお伝えします。

子どものために教育資金を積み立てることは大切ですが、子供が親が旅してくれる時間は、限られている。

今回のnoteでは私たちなりの悩みやお金の使い所を実体験を含めまとめました。どのようなタイミングで何に、いつ、お金を使うのか、これから子連れ海外を考えている方の参考になる点があると嬉しいです。



コロナ前の費用感は忘れよう!アフターコロナの新予算計画

私は、シドニーに、『子連れ海外ワーケーションするぞー』と決意してから、どれだけの費用がかかるのかなと『子連れ旅』に関する体験記事にたくさん目を通しました。

しかし、ほとんどの記事がコロナ前の経験談。コロナが流行し、各国で入国制限が始まってからは国外旅行がほぼできない状況が続いたため、情報が少ないのも当たり前です。気を取り直して、子連れ海外の旅先として定評があるハワイで4泊5日の旅行費用を調べてみることに。しかし、実際に調べを進めると、こちらもコロナ前とは費用感が異なることが分かりました。

さらに、コロナ禍で出国条件も大きく変わっていたのです。

費用感、各国の入国手続き、事前の準備…..
調べれば調べるほど、「で、正しい情報はどれなのよ?」と。
コロナ後の正確な情報を得るために、どんどん調べることが増えていくという状況でした(遠い目)。


1. 「子連れ海外ワーケーション」総予算項目はこれ!

『で、結果いくらだったの?』と結論を急ぐあなたに、私達がネットや友人に調べてまとめた、総予算をお伝えします。

結果的に、家族3人の5週間の実費は155万円でした。内訳は以下の通り。

  1. 宿泊代金(90万:一日2-3万×35日)

  2.  飛行機代(30万:3人分で80万だったが、2人分をマイルで購入)

  3. 食費(22万)

  4. ベビーシッター代金(8万)

  5. その他のPCR検査費用やVISA申請費用(7万)

子連れ海外ワーケーションの総予算の内訳

「子連れ海外ワーケーション」にかかる予算項目は大きく2つでした。

飛行機代と、宿代です。

飛行機代は、どこの格安航空券を調べてもコロナ前の1.5〜2倍ほどの費用がかかることが分かりました。

コロナ前は、旅慣れた人であれば格安航空券やパッケージツアーを見つけられたかもしれません。

しかし、このnoteを書いている時点では、どの航空券予約サイトを探しても、飛行機代を安く押さえられる方法が見つかりませんでした。その背景には、長期化する燃料費の高騰、そして、多くの航空会社が1機あたりの乗員数を制限していることがありました。

また子供が2歳を過ぎてくると正規料金の75%分がかかるため、家族3人で往復80万円ほどとなり、子連れ海外ワーケーションの予算で大きなウェイトを占めてきます。

2歳児の息子、子供用の機内食のほとんどを食べ残しました。

2. 宿代はケチらない!必要な空間に投資する

1つ目の拠点にしたAirbnb物件のリビング

子連れ海外ワーケーションを快適に過ごすためのポイント2つ目は「自分たちのライフスタイルにあった宿を見つけること」です。

私たちの外せない条件は、「現地でできるだけ長く暮らすこと」、そして「仕事も保育も家で完結すること」。そのため、「立地が良い3LDK」を希望条件としました。

3LDKの広さは、ホテルでいうと「スイートルームサイズ」。

5週間のホテル滞在は、割高だと考え、Airbnbで3LDKほどの部屋を探すことにしました。するとシドニーの場合は、一泊2〜3万が相場で、5週間暮らす場合は総額90万になりました。
『….高いな…..』

シドニー滞在5週間の宿代にプラスして、日本でも5週間分の家賃を払わなくてはいけない状況を考えると、もう少し費用を押さえたいという気持ちがありました。

しかし、狭い部屋にした結果、子どもが遊べるスペースが限られて機嫌が悪くなり、親も仕事に集中できないとなると、せっかくのワーケーションが台無しになってしまう。

『せっかく行くなら、長い時間を過ごす宿を贅沢にしよう』と夫婦で決意。

合計30件ほどAirbnbで比較検討した中で、最も心ときめくエリアのきれいな3LDKの部屋を押さえることにしました。

2022年の夏は、世界中で旅行客が少なくなっているタイミングということもあり、比較的安い料金設定になっている印象を受けました。

2つ目の拠点となったAirbnbのリビング。3LDKの部屋は天井が高く気持ちよかった

3. 現地ベビーシッターは最強そして唯一の助っ人

【写真】ベビーシッターさんと図書館のキッズプログラム(無料)に参加する息子

子連れ海外ワーケーションの3つ目のポイントは、保育費用です。
子連れ海外ワーケーションならではの費用項目ですね。

保育(ベビーシッター費用)は、夫婦が交代で自宅保育する場合や、両親に見てもらえる場合は必要ありません。費用を抑えたい方は、この予算を削ることができますが、個人的には、一回だけでも依頼することを強くおすすめします。

なぜなら、近所のベビーシッターさんは、子育て世代が現地で必要な情報をすべて持つ「子育てコンシェルジュ・ガイド」にもなってくれるからです。
一度だけでも一緒に過ごしてもらうことで、現地で子供に必要な情報のほぼ全てがそろいます。

この安心感は、とてつもないです。

子育て情報の多くは、基本的に地元の方だけが知っていればいいもの。多くが口コミや、チラシ、看板で伝達されています。また、特にコロナ禍では情報が日々更新されており、旅人である自分たちが調べようとすると膨大な時間と労力を要します。というか、日本からインターネット経由で調べようとすると、ほぼ不可能です。

だからこそ、必要な保育情報を1時間、3000円ほどで与えてくれるベビーシッターは、海外で数週間暮らすためには、非常に頼りになる存在です。
現地の子育て情報があることで、子供が楽しく過ごせて、何かあったときのトラブルも回避できる。子育て世帯には、ぜひ活用してもらいたいと思います。

4. 未就学児がいる場合は、海外でも自炊ライフ

4つ目のポイントは、食費です。
子連れ海外ワーケーションで、賢くメリハリを付けられるところ(節約出来るところ)は、「食費」だと思います。

食費は国の物価によって違いますが、シドニーの場合は、日本の1.5倍ほどあり想定以上にかかりました。

コロナの影響もあり、豪経済は人手不足とインフレが重なり、飲食店は物価高騰が深刻な課題になっていました。

ブロッコリーひとつが1000円もする!

そんな景色を毎日スーパーで眺めていると、日本ではあまり気にしていなかった野菜一つ、牛乳一本、全ての食費が気になり始めてきました。

日本と同じような自炊や外食の頻度でしたが、全てにおいて物価高の影響を受けて、予想以上の費用がかかりました。旅の最終日に家計簿アプリを見た結果、一ヶ月の食費合計は家族3人で22万となり、日本で生活していた1ヶ月と比べると約3倍となりました(叫)。

食費についての考え方は人それぞれだと思いますが、我が家は『家で美味しいものを食べたいよね』という価値観があります。そして一つの野菜を買う際にも、少し高くてもオーガニックの物を選びたいと考えています。そのため必要以上に食費は節約はしていませんでしたが、さすがに食費が3倍は高すぎる。

『もっと賢く自炊をして、美味しく、安くできないものか』

そう思ったのですが、現地の食材を買って料理を作っても、2歳の息子は日本食以外は食べない状況が長く続きました。

そのため、シドニー市内を走り回り醤油や、ダシ、うどん、カレーなどの日本食を、日本の3倍ほどの費用で買い出しをせざる得ません。

『こんなにお金も労力もかかるなら、日本から持ってくればよかった』
日本食を探し回る日々が続いたこともあり、来年も子連れ海外ワーケーションをするのであれば、スーツケースには、日本食の調味料や、パスタソースなどを大量に詰めていこうと思います(誓)。

5.子連れ海外ワーケーションの時間は、家族への投資

みなさんは、毎年どれぐらいの旅行予算をもっているのでしょうか?

総務省の家計調査によれば、コロナ前の日本人の海外旅行予算は、一人当たり約24万です(※1)。年に一度家族3人で3泊4日の海外旅行をするご家庭なら約72万円になります。前述の通り、私たちの場合は5週間滞在で約155万でした。正直、想定より予算が増えていってしまい、どのようにして費用を捻出しようか頭を悩ませたときもありました。

しかし、今回はただの旅行ではなく、自分たちへの経験「投資」にもなるはず。毎日、徒歩2km圏内での生活をしている自分たちがリフレッシュしつつ、子供の将来や自分たちの将来にもプラスになる効果があるのであればいいのではないか。

そう考えて、『エイヤー』と、月額の投資・貯蓄予算を海外ワーケーション予算に充てることにしました。

旅行やレジャーについての価値観はそれぞれの家族で違うと思います。私たちの価値観として、『リフレッシュ』と『家族への投資』と考えた今回の予算の使い方は、とても良い『お金の使い方』だったと思っています。

子供のために毎月積み立てている投資も大切。しかし子供が親と一緒に旅してくれる時間は限られています。

お金はまた稼ぐことは出来るけど、時間は取り戻せない。そのバランスを考えながら、これからも家族での時間とお金の使い方を考えていきたいと思います。

今後、親と子供への投資につながる経験として「ワーケーション」を検討しているご家族に、私達の体験談が少しでもお役に立てると嬉しいです。
(※1)出典:観光庁『旅行・観光消費動向調査』2016年1~12月期



Instagramでも滞在中の記録を残しています。
https://www.instagram.com/mino3megu3/

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