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自己表現を見直そう!多様性は「受け入れる」から「さらけ出す」へ

最近なぜだか「自己表現」という言葉がものすごーく気になります。わたし自身、子育ても仕事もがむしゃらという時期が過ぎていき、ふとした瞬間に改めて「わたしってどんな人間だったんだっけ?」と考えることがあるのです。今や働き方も生き方も多様であることを否定する人はいない、でもそんな今だからこそ「じゃあ自分はどんな人間なのか」表現しようにも「ん?それはどうやって?」っと、考える人が増えていくのではないでしょうか?!

こんにちは、フリーランス×チームの働き方ナラティブベースのハルです。気が付けばアラフィフ。母親、妻、社長…あらゆる役割を一生懸命やってきた!それが自分だけど、本当のわたしはコレなんだっけ?
今日はそんなセルフイメージ更新が課題のわたしが気になる「自己表現」というテーマについて。


「受け入れる」から「さらけ出す」へ

最近、いろんな職場で「聴きすぎる」「受け入れすぎる」ことで物事が前に進まないという現場を目にします。そんな様子をみるにつけて、多様性を「受け入れる」ことはもちろん大切なのですが、自分の多様性を思い切って自己表現することも、それ以上に重要なんじゃないかな、物事や関係性構築を進めるんじゃないかな、と思うことが増えました。

それは意見を言うとか、自己主張をするとか、かっこいいところを見せるとか…というのとはまた違って「わたしってこういう人間なんです…かね? あれ、わたしも気づかなかったけど、どうかな?」そんな感じから始まってもよいと思うんですよね。
作り上げたものではなく、こぼれ落ちたものというか。

あらゆる場で感じるのが、
正解を示そうとすると固まったものになり、臨場感もなくなる、こと。
逆に、ライブ感があって、今ここで起きている面白みがある、ことの方が今っぽい。意思決定にも関係性構築にもそんな感覚が必要で、その価値が見直される時期が来ている気がするんです。

まだまだ上手く言葉にならないのですが、そんな感覚から今、周りにも自分にも意外な「さらけ出し系自己表現」が求められているような気がしています。

自分の壁を破る

で、関係ないですがいよいよ12月、年末に近づいてきましたね!昔は忘年会で「一発芸」なるものがありましたが、今はどうなっているのでしょうか。コロナ明けの今、復活しているのかな??で、その一発芸って「え?あの人あんなことするの??」と驚かせるにはもってこいのチャンスですよね。自分も周りも持っている普段のセルフイメージを破り意外な自分を出す、そんな機会です。即興芸とも言いますが、咄嗟に出てきた自分というのは、自分自身でも気づかない意外な要素をもっているものです。

会話でもアクシデントでも思いつきでも、何かのきっかけで顔を出す未知なる自分をあえて相手に見せてみる。意外な自分に出会ってセルフイメージを更新していくことを楽しむ。そんなちょっとした勇気が、意外と今の役割で凝り固まったセルフイメージの壁をぶち破ることにつながっていくように思います。

「自己表現」というと才能や、奇抜な発想、クリエイティビティを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、もっとささやかな日常にも、会話の中にも、「自己表現のかけら」が落ちていそうです。また、誰かが始めれば他の人も始められる、そんな双方向性がありそうですね。

(そうそう、最近知人から、昭和アイドル風になって写真を撮ってみたら気持ちよかった、仮面ライダーのコスプレイベントに通っている、といった話も聞いたりして驚きました。未知なる自分に出会うきっかけは、今やいろんなサービスやイベントとして、需要が高まってきているんですね。)

相手の警戒心を解く

そんな自分の壁を破っていく「さらけ出し系自己表現」は、その表現を受け取った人の視点からも意義があります。普段見せない一面を見たとき人は、「なんだ、悪いひとじゃないんだな」とか「さらけ出してておもしろい」とか、そういう印象を持つことが多いでしょう。
出川イングリッシュではありませんが、無防備で一生懸命な人=悪い人じゃないから安全という本能的反応を、私たちは知らず知らずに持っています。

「こんなの恥ずかしい!」と思っているのは自分ばかりで、相手側はそんな恥ずかしい一面を見せてくれる「オープンな人」という好印象を持ち、ああ、この人だったら安全だ、自分もありのままでいいかもなと、警戒心を解いていく効果があります。

反対側が魅力になる

また、そういった「さらし出し系自己表現」には、実は「期待感」という点でも心理的効果があります。相手がいつも見ている側面以外にも別の面を持っている=多面的な存在であるという印象は、その人の魅力になります。
言い換えれば「チラ見せ」。
人は、「え、そんなところもあるんだ、ってことは・・・」と、いつも見ている反対側に想像力を膨らませ、それが魅力と写るという効果があるのです。

SNSが生活の一部となり当たり前になる中で、人にいいねと言われそうな自分を装い表現することが主流になってしまいました。上に書いた「チラ見せ」も今の言葉でいうと「におわせ」のように、装いや演出に使われるようになってしまっています。

でも、そんな歪んだ自己表現に疲れ切ってしまってきている今だからこそ、偶発的なきっかけや思いきりで出る新しい自分を、そっと周りに見せてみる、共有して何が起こるかやってみる、セルフイメージの更新に使ってみる、という発想や意識は必要なんじゃないかな!そんな気がしてなりません。例えば、年末のイベントや特別なシーンで、ちょっと意識してみるのはいかがでしょうか?

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