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いまの僕の98%は 「転勤」で できています。

前代未聞の外部環境変化により、就労にあっての要素として、「場所」という意味が希薄化して、早1年ちょっと。こんなテーマがCOMEMOのお題に。

2016年以降(キリンやヤプリに勤務)の僕と出会った方々は、僕を東京の人だと、思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

生まれは、東京であるものの、育ちは千葉のど真ん中。

社会人初の勤務地は東京都調布市でしたが、2年目以降は、九州大分(3年)、静岡(2年)、大津(半年)、と全国を転々としてきました。詳しい来歴はこちらから。

2021年現在の今の僕を作っている要素は、間違いなく、社会人序盤の全国転勤の機会でした。

2004年に新卒入社したパルコでは、20人近い同期は、当時全国20店舗近くあった全国の店舗に(文字通り)バラバラとなり、キャリアをスタートさせます。このことはよく、当時からネタにもなるのですが、「所さんの全国ダーツの旅」とか、「名前の書いた付箋を、床に敷かれた模造紙に落とす」などと茶化されたりもしましたが、当然、そんなことはなく、人事が当人のキャリアや特性を加味したうえで、決定されていました。

当時は、2〜3年に一度の定期人事異動がありました。上期・下期の節目である、8月のお盆の時期や、2月のバレンタイン時期には、社内の人事異動(内示)情報が、飛び交っていました。

転勤でもホームタウンだった

「パルコ」というと渋谷・池袋など関東・都心のイメージが一般的でしょうが、僕が勤務を経験した店舗は、大分、静岡、大津など、地方都市でした。「街の一番店」として、地元の方々に愛される店舗です。

九州・大分に、それまでまったく地縁のない僕が赴任した当時(2006〜2008年)の大分パルコは開業から30周年を迎える折。当然、僕以上に、地元の人のほうがパルコを知っているし、そのビルを愛していました。しかし、外からやってきた僕を暖かく迎え入れてくれ、様々な支援をしていただきました。それは、地元出身でその地で育ち、勤務している方と、僕以前に勤務していた方々が脈々と作り出していただいたご縁のおかげでした。なので、一度も転勤で「アウェイ感」を感じたことはありませんでした。たまたま僕の転勤は、新規店舗のオープンではなく、歴史ある店舗の延長の上にあったので、先代の方々が創出いただいた関係値のおかげで、ホームとして、仕事を行うことができました。

パルコは、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」という3つを掲げていました。これは、人的新陳代謝でなし得る部分がかなり大きかったと思っています。多様性ある人材が地元の方々と交わることで生まれるシナジー。僕自身を例示にあげるのも、若干気が引けますが(笑)、ファッション、カルチャー、デジタルなど、個としてのバリューを、地元の強みと掛け算することで、価値創造を行っていくイメージです。

行列のできるスイーツショップ、季節限定のファッションアイテム催事、など、個々の担当者の情報感度と、店舗の素質が、ピタッとハマった時の快感はいまでも忘れません。

いまの僕の98%は 「転勤」で できています。

ちなみに、タイトルの意味ですが、これ、本当です。

すっごいたまたまなのですが、パルコを辞めたあと、総合飲料メーカーを経由したあと、現職のアプリ開発企業におりますが、この会社の導入企業さまの多くは、僕がパルコで、リーシング(店舗誘致)を担当していた時の企業様がとても多いのです。

導入企業でなくても、日々よく会話する方々は、パルコ時代、とくに店舗運営をしていた法人様とあたることが多いです。

大手アパレル企業様、雑貨店舗様、飲食・外食企業様、スィーツショップ様。10年前、リアル店舗の契約更改(不動産家賃交渉)をしていた企業様と、再び向き合っているのです。

現職で、導入企業様に、僕が、パルコでリーシングを担当していたことをお伝えすると、とても驚かれます。(そりゃそうだ。)リアルの店舗誘致していた人間が、いま、デジタル上への誘致をしているのですから。

おそらく、転勤を経験していなかれば、出会わなかった法人様のほうが多いと思っています。僕が店舗の現場を知っているからこそ、現職でもお声をかけていただいける方々に囲まれています。

ちなみに残りの2%は、この1年ちょっとのデジタルシフトで出会った方々です。98%は、過去の転勤で、出会った方々で構成されています。

No 転勤, No しまこ.

そんなコピーが僕に、はまります(笑)。

これからの僕のキャリアで、転勤というフェーズを迎えることが稀有かもしれません。

「セレンディピティ」によって、仕事に価値を生み出してきた僕は、デジタルで生まれにくい環境下、ちょっと苦労していますが(笑)、このCOMEMOのnoteやSNSを通じで、偶発性を創出していきたいと思っています。

最近は、意識して、従来までのフィールドとは異なる場所へ、デジタル転勤して、顔出しをするようにしています。ぜひ僕と偶然の出会いをしましょう。


#日経COMEMO #転勤は本当に必要か

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