「新風が来たな、という感じだった。」 追悼古賀稔彦さん ~ 一言切り抜きfrom日経#195
平成の三四郎、古賀稔彦さん。
故郷佐賀県の大先輩だが、もちろんお会いしたことはない。
佐賀出身の有名人は?という時に、いつも名前が上がってくるから、勝手な親近感を僕らは持っていたが、テレビで試合を見たことがあるものの、そのお人柄まで詳しく知っているわけではなかった。
その古賀さんが先月亡くなったのを、日経新聞のスポーツ欄で知った。
3月25日の朝刊よりその記事から、一言切り抜き。
少し前から抜き出すと、>同時期に一緒に汗を流した元仲間は「新風が来たな、という感じだった」と語る。
と書いてあった。全文はこちらで読んで欲しい。
柔よく剛を制す。
一本背負いを貫くスタイル。
不屈。無二。そして、デビュー時は、「新風。」
そのスタイルで日本中から愛されただけなく、身近な方からのコメントも読むと本当に、道場の内外でも、素敵な方だったんだろうと感じられた。
この記事を読んだ直後。たまたま佐賀に出張があった。
そして、寄った佐賀県庁のホールでは、追悼パネル展が行われており、たくさんの写真と過去の新聞記事が展示されていた。
ここで、さらにお人柄に触れる「一言」にたくさん出会うこととなる。それを紹介していく。
まず、「ハッ」ともさせられたし、「グッ」とも来た見出しがこれだった。一言しか切り出せない見出しの中で、スポーツ関連の記事としては、あまり見たことがないと思った。これ。
勝ちを追い求めること。それはもちろん大事。だが、一番にあげられたのが「心優しい」という要素。
成果を求めがちな、いや、求めてばかりの、世の中で。素晴らしい指導をされてきたんだなと知る。
スポーツは人生の教育。素晴らしいなと思う。スポーツの指導や、スポーツの大会の運営(今のあれですね)に関係されてる方含めて、一度、皆さんにこの古賀さんのセリフを読んで欲しい。
スポーツに関係する人以外も、スポーツの部分を「仕事」とか、自分に関することと置き換えて読んでもらったら、あらゆる人にあてはまるだろう。
「仕事は人生の教育。仕事を通して、努力をする大切さ、仲間との助け合いなどを学ぶ。そして魅力ある社員(or社会人)になってもらうことが大切なことだと思う。簡単に言えば優しい心を持つこと。魅力ある社会人はたとえ負けたとしても応援される。勝つことも大事だが、優しい心を育むことで一生を通して愛される社会人になれる。」
てな具合になる。
他にもいい言葉もあったので共有すると、
奥さんの言葉も素晴らしいし、「誰かのためと思った時、たくましい精神力を生み出すことができる」という古賀さんの言葉もまた素晴らしい。
過去と現代と未来は、つながっている。
つなげば、つながっていく。
オープンイノベーションは、現代の人たちだけで組むことが多いが、そうでなく、過去の人とも組むことができる。そんなコンセプトを「4次元オープンイノベーション」という。というか、僕が作って以前発表した。
過去の人の、哲学やケースや思いと組んで、現代を変え、未来を作る。
古賀さんのお考えと組んで4次元で古賀さんとオープンイノベーションしていきたいな、と記事やパネルを通じて、古賀さんのことを知り、思った。
風の時代。と言われる。
風の時代の、新風になりたい。
新風と組んで、新風になりたい。
みんなで、風の時代の、新風に。そして、世の中の空気を変えていけたらいいなと思う。
これを読んで、古賀さんの思いと「組んで」、新しい何かを始められる方がいたら、幸いです。
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