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ブラックフライデー 日本ではいつから?

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

最近日本でもよく聞くようになった「ブラックフライデー」。元々は米国の文化と言われ、11月第4週の木曜日の感謝祭には家族で集まって食事をしたりショッピングを楽しむというものです。翌日の金曜日は土日も近いことから休暇をとる人も多く、この日に感謝祭向けに積み上げた在庫処分のセールをしたことから、感謝祭翌日の金曜日がセール日となったようです。

また、ここが年末商戦のピークとも言われ、景気動向を見る上でも重要な日と認識されています。

米国は24日、年末商戦のピークとなる「ブラックフライデー」を迎えた。大手小売店が早朝から店をあけて大規模セールを実施したが、客の入りはやや少なめとの声が多い。インフレの長期化で消費者の節約志向が根強いうえ、セールの前倒しによる需要の先食いや販売ルートのオンラインへの移行が響いているとみられる。
(筆者略)
全米小売業協会の予測では、今年11〜12月の年末商戦の売上高は前年同期比3〜4%増の9573億〜9666億ドル(約143兆円)。伸び率は4〜5年ぶりの低さで、インフレの影響を除いた実質では、ほぼ横ばいとの見方もある。

日経電子版

わたしの元にも毎日のように「ブラックフライデーSALE!」のDMがたくさんやってきます。今年は去年まで全く関係なかったお店からもお知らせがきていて、いつのまに日本でも広がったのかと驚きました。

ふと、日本ではいつから広まったのだろうと思い調べてみました。諸説あるようですが、日本での始まりは2014年で玩具チェーンの「トイザらス」のようです。

日本ではどんな経緯で広まったのか。調べると「私たちの知る限り、国内では2014年に弊社が開催したものが初めてのものです」と胸を張る会社があった。米国発祥の玩具販売チェーン大手「日本トイザらス」だ。

当時、既に米国の玩具店では、ブラックフライデーがクリスマス商戦の始まりとして認知されており、1年で最も大きな商機が見込める時期だった。これを取り入れようと、日本法人のトップに当たる米国人社長が「日本でもやってみたら」と提案したのがきっかけだという。

初めてのセール開始日は14年11月28日。「BLACK FRIDAY SALE」と銘打って、商品26点を対象にした。

毎日新聞 電子版

その後、2016年には流通大手イオンも参入。これをみた業界他店がブラックフライデーを銘打ったセールをやり始めたようです。検索トレンドを見てみても、まさに2016年から毎年大幅に上昇していることが見てとれます。

Googleトレンド「ブラックフライデー」

日本での年末商戦というと、従来はクリスマスから年末年始を意味していました。日本特有の事情として、経済成長も賃金やボーナス上昇も難しく固くしまった財布の紐を緩めるのもかなり難しいという状況もあります。すると、各社とも限られた予算の奪い合いになりますので、早く始めたほうがいいのでは?という思惑も働きます。結果として、ブラックフライデーは乗るしかないということになってきたのではないでしょうか。

いち消費者としてはセールはなんであっても嬉しいもの。今日も情報をチェックしてみたいと思います。

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タイトル画像提供:CallMeTak / PIXTA(ピクスタ)


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