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没入感(Immersive)、ある?

今あなたが読んでいるこのnoteは、「文字情報中心」なので、人間の五感のうち「視覚」でしか、情報伝達をしてしかない。このnoteを読み上げソフトをつかったりして「音声化」したり、僕自身が(最近更新サボっている)Voicyで情報更新すれば、「聴覚」にも訴えかけるものとなる。

現代人のメディア接触の大部分を占める、スマホやテレビは、スクリーンとスピーカー(イヤフォン)を通じて、目と耳からの情報を中心にコンテンツを届けている。一部スマホアプリやゲームで、ブルっと振動することで「触覚」を活用しているものもあるが、一般的なメディア・コンテンツでは、まだ稀有な事例。また、テクノロジーで「触覚」「味覚」「嗅覚」を再現するトライも数多く行われている。(文末に参考リンク貼っておきます。)

「五感」とは
〘名〙 目、耳、鼻、舌、皮膚の五官を通じて外界の物事をずる視、聴、嗅、味、触の五つの感覚

コトバンク

五感と共に

この数年、直接「接する・触る」という感覚・感性から、強制的に遠ざけられてきた。そんな時代に抗うように、ブームとなっている展示会や体験会が支持されています。
そんな中でも、文字通り「没入感(Immersive)」を冠したイベントが日本橋で開催されている。(まだ行ってない方は、ぜひ。2022年10月29日(土)まで開催しています。)

この展示会に、友人が行っているのをSNS で見かけました。
(この友人の投稿を見て、行くことを決めました(笑))

行く前までは「よくあるインスタ映え的な展示会だろう」と思いきや、想像を超えてきました。かつて、チームラボお台場展示も行ったり、前職までのキャリアでチームの仕掛けをお手伝いしていたので、「この手のイベント」には経験値があったのですが、「イマーシブミュージアム」は、ちょっと毛色が異なりました。

この展示会の様子を様々なSNSで見ると、おわかりいただけるかと思うのですが、参加者の視聴・鑑賞スタイルが「自由」なのです。基本は、会場に置かれた「(通称)人をダメにするソファー」・「ヨギボー」的なソファーに横たわって見るスタイル。しかし、4面囲まれた映像と一体化し、写真や動画を取ることも自由なので、上映中に動き回ることも自由です。上下左右、どの面をみて鑑賞してもいいのです。(ちなみにスピーカーの性能も抜群で、音に囲まれる感覚も心地よいです。)
アートの解釈で、視聴者も参加することで成立する世界を、この展示会も再現しています。自身も、他の観客も「イマーシブ=埋没」 することで空間・時間を成立させています。(僕は平日の仕事帰りに行ったのですが、土日は混雑していそうです。平日がおすすめかも。)
ちなみに、「味覚」もしっかり連動しております。

没入感(Immersive)、ある?

本タイトルをこうしたのには、理由があります。
昨今、一般メーカー・ブランドのサービスにおいて「ブランドの世界観」や「ストーリー」を推すことで、エンゲージメント創出を狙っていたりすることがあるかと思いますが、その取組が、「スマホの画面だけ」で終わっていないか?ということです。
生活者が、イマーシブミュージアムのように、五感で感じる、究極的に没入感ある、濃い体験をしている中、本稿をお読みの皆様が手掛けるプロダクト・サービス・ブランドは、どこまでの「没入感」を創出できているか?という思考のきっかけになればいいな、と思い、このnoteを書きました。(このことは、自身の仕事の取り組みにも跳ね返ってきていることですが。)

当然、全てのプロダクトやサービスに没入感が必要、というワケではないのですが、人々のキオクに残るか、残らないか、という情報洪水(戦争)の時代に、「思い出してもらうまで」と「思い出してもらってから」のポジションに入れるか、否か、です。

体験型イベントが、かなり再開されてきています。実施を躊躇している間に、他社にポジション(可処分時間も可処分所得も)を奪われてしまいますよ〜!!

*文中に紹介した「テクノロジーで「触覚」「味覚」「嗅覚」を再現するトライ」の参考記事です



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