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Back to Normalか、Try New Normalか

今日は港区の区長選挙でした。

新型コロナウイルス感染症対策や羽田新ルートに伴う騒音被害対策などが主なマニフェストに掲げられていたのが今回の選挙。羽田ルートの騒音対策に関しては、先日も国交相が有識者委員会を設立して対策について協議すると発表があったばかり。このnoteを書いている現在はまだ選挙の結果は出ていませんが、果たしてどんな結果になるのでしょうか。

4月3日より運用が始まった羽田新ルート。新型コロナウイルス感染拡大でリモートワークになって午後に近所を散歩するときに、「ん?あれ、飛行機の音・・?」と今まで自分の生活にあまりなかった音が聞こえてくることと、予想以上の飛行機の機体の近さに、初めの頃はかなりびっくりしていたのを覚えています。

わかっていても音がすると見上げてしまう日々。昔香港ではもっと近くを飛んでいたし、飛行機をみるとどちらかというとワクワクする方(でも乗る時はいまだに緊張します)ですが、一方でビルの近く(本当はそんな近くないのですが)を通ると911の情景が頭を過ぎったりして、なんだか複雑な気分でした。でも、1ヶ月以上経って最近は「あ、今日も飛んでいるな」という感覚。

もちろんそれなりに音はします。2月に実施していたというテストは全く記憶がないのですが、その頃は出張が多かったし日中ほとんどオフィスを出ることがなかったので気づかなかっただけなのでしょう。今も家にいるとそこまで音は気にならないのですが、”音”は人によってかなり感覚が違うもの。実際に2月のテストでも、調査の結果をみると「想定通りは約6割、想定以下は約2割」だったとのこと。

今後も有識者会議を中心に様々な検証・討論が行われていくと思いますが、安全面をちゃんと検証してもらいつつ、実は私たちは変化に慣れていくものでもあるのではないか、と考えています。

緊急事態宣言が解除されて、街にだいぶ人が戻ってきました。場所や時間によってはあれ、Stay Homeって何だっけ?と感じることもあります。今日は選挙の後、営業を再開した大型商業施設に行ってみました。普通の週末の一コマ、でありつつもコロナ前と比べると変化したのはマスク、アクリル版、アルコール消毒、人との距離、入場制限・・・などなど。

不便だなと思うことも多々ある一方で、リモートワークや宅配など新しく生活に馴染んできたものも多くあります。変化の始まりは違和感があることも、体験が重なるごとに個々人の生活にどう取り入れていくのかを無意識に考えていくのではないでしょうか。事実、あんなに「リモートワークは無理だと思う」と言っていた企業・個人が、(多少無理やりな状況だったのは置いておいて)もう少し続けてもいいかもという声が多いという結果が、下記の記事だけではなくGoogleが発表した調査にも出ています。

「日常に戻りつつある」という声もここ数週間でよく聞くようになりましたが、私たちが戻りたいのは”日常”なのか、”新しい日常”なのかどちらなのかと今日の商業施設の様子をみながらぼんやり考えていました。

日常はもちろん楽です。特に今回は、新型コロナウイルス感染拡大でいきなりなくなってしまった、または変化を強制された日常です。でも、明らかに世界は、そして状況は変わってきています。頑張って日常に戻るのか、新しい日常に挑戦していくのか、人によって好みは違うと思いますが結構大事な岐路に実はいるのではないかと思っています。


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