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生成AIサービスの進化を継続的に学ぶことの大切さ- DeepLの新しい3つの便利機能

先日目にした記事でAI翻訳ツールのDeepLが評価額20億ドル(約3,130億円)で3億(約470億円)ドルの資金調達をしたことを知り驚きました。
OpenAIや巨大テック企業が次々生成AIサービスを提供、サービスの拡充も目まぐるしい中、やや地味ながらも翻訳という機能に特化したAIモデルとして同社の存在感を改めて感じるニュースでした。

最近強く感じるのは生成AIサービスの進化に併せ、折に触れて時間を取ってプロダクトのアップデイトを継続的に学ぶことの大切さです。DeepLは毎日なにげなく使っているツールではあるものの、細やかな新しい機能やサービスのことを知らないままでいることに気づかされました。備忘録的にいくつか注目の機能を記しておきたいと思います。

今回新しく学んだDeepLのAI翻訳機能

【1】DeepL Write Pro - 外国語で文章を執筆する際にAIが文法やスペルの誤りなどを訂正し、最適な言い回しや目的に合った文体を提案して完成度を高めるよう支援が得られるサービス。無料版でも2,000文字以内ならば利用可能とのことですが、有料版にすることで文字制限なく、DeepL独自の大規模言語モデルの技術の利用が可能になるそうです。まずは無料版をもっと使ってみようと思いました。

【2】iPhone(iPad)使用時のブラウザにおけるDeepLを利用した翻訳 - 今まで長い文章を読む際にはデスクトップのPC上で画面全ページ翻訳機能を利用して英文の記事を読むことが多かったのですが、今回初めてスマートフォンのブラウザ(safari)上でDeepLの公式ツールを利用できることを知りました。ハイライトした箇所の翻訳テキストをDeepLアプリ内で閲覧することが可能です。

DeepL iOSアプリ画面より

また、同時に見つけたのは、非公式アプリではあるのですがSafari内で画面レイアウトをそのままに、全ページ翻訳を可能にするサービスです(有料プランに登録していることが必要です)。こうしたサービスが存在することも今回初めて知り、とても便利と感じています(特にiPadで長文英語記事を読む際にとてもありがたいです)。

以下は Web Translator for DeepL を利用した際のiPhone内のブラウザ(safari)表示イメージ。

https://www.wsj.com/articles/ai-translation-startup-deeplannounces-300-millioninvestment-at-2-billion-valuation-fa5b2ba4

【3】PDFなど大規模容量のファイル翻訳を可能にする有料プラン 「Advanced(年払いで月額3,750円)
スターター」プラン(年払いで月額1,150円)の場合はPDFなどのファイル翻訳の際の容量サイズは、毎月10メガバイトのドキュメントを最大5本までとなっています。最近のプラン変更で容量が増え、「Advanced」においてはファイル容量20メガバイトのファイルを、毎月20本まで翻訳が可能になったそうです。ページ数の多いレポートなどをまとめて読む際にはぜひ検討してみたいと思えるサービスです。

その他、今回の資金調達で得た資金を活用して音声機能の拡充も予定されているそうです。先日報じられていたようにオンライン講座のCourseraの日本語字幕提供、そして1〜2年後には『リップシンク』を取り入れた日本語音声での講座提供も視野に入っているそうです。

こうした日々の情報収集、文章作成、リスキリングの分野において、ものすごいスピードでサービス改善が進んでいることに驚かされます。一方で意識的にこうした動向に継続的に注意を払うことの重要さも今回痛感しました。

大きな組織に所属している場合には所属企業でこうした技術の進歩の恩恵が得られることも多いことと思われます。私を含め独立した形で個人で働いている人にとっては、ぜひアンテナを張っておくことが大事と思いました。

個人的には今後もこうした動向に注目しながら、学びをnoteなどで共有し、お届けできたらと思ってます。


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