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政府が太っ腹のシンガポールでのリスキリング

日本でもリスキリングが叫ばれていますが、シンガポールでは当たり前のようにビジネスパーソンのみんなが仕事をしながら新しいスキルを学び続けています。

ずっと不動産管理をお願いしていた人がリスクリングをして転職とか、マッサージをお願いしていた人が違う分野に転身とかはよくある話です。

私も昨年、アプライしてスキル不足で得られなかった非常勤の仕事があったのですが、地元の人にその話をすると、「そんなのこのライセンスを取ればいいじゃないか」「大学に行って、必要な講座を取ってきたらいいよ」とサラッと言われます。

シンガポールのすごいところは国が国民に対して巨額の助成をしているところです。また、国民もスキルが稼ぎに直結するから、必死に学んでいる感じがします。

人材育成については、政府機関のスキルズフューチャー・シンガポール(SSG)が、能力開発プログラム「スキルズフューチャー(SkillsFuture)」を整備しており、技術革新など社会の変化に労働者が適応できるよう、キャリアアップを後押しする制度を多数用意しています。中堅キャリアの対象者には対象講座をスキルフューチャークレジットとして国が4,000ドルの助成をしています。

シンガポールの国立大学の1つであるシンガポールマネジメント大学(シンガポール経営大学)でESGの講座をずっと受講したいと思っていたのですが、スロットがオープンしたらすぐに埋まってしまいっていました。かろうじて一つだけ講座が取れたのですが、残りはキャンセル待ちです。というのも、外国人は2日で1800ドルする講座なのですが、助成などで無料で受けている方も結構いたからです。私も3割負担で受けられたのですが、年齢やステータス(国民、永住者、外国人)によって払っている金額が違う(値段の種類も何段階もある)というシンガポールらしいところがありました。

この講座は3年間のに6つのモジュールを取ればいいので、仕事と家庭と趣味を維持しながら、無理のないペースでゆるゆる学ぼうかなと思っています。

 当然、こんなに金額に差があるので、授業を受けてみたら、9割以上はシンガポール人でした。一部、企業派遣なのかなというESGのジェネラリストの北欧の方がいました。

日本人は学歴などを気にする方もいますが、海外の方はたくましくて大人になってから受けたい講座をたくさん受けて、リンクトインでもサーティフィケートを書いてアップデートしていくんだなと感じました。また、SDGSやESGなどのトレンドをしっかりフォローして、その分野のジェネラリスト及びインフルエンサーになる若い女性達がヨーロッパやアジアにもいるんだなと感じました。日本人で本を書いていると言ったら、つながりたいと言われて、仲良くしてもらえたのでよかったです。

久しぶりに大学で授業を受けましたが、教材は紙ではなくって全てオンラインでダウンロードして、パソコンとスマホ2台をフル活用させる形式でした。

GoogleのPixelで英語のトランスクリプトを生成させながら、Google翻訳のカメラで資料を日本語にしながら、早口のシンガポール人の英語を7時間×2日間でしたが、なんとか乗り切りました。AIの進展に感謝です。英語の問題専門用語の単語や知識不足だったり、GHG(温室効果ガス)の計算で久しぶりに苦手な数学をしなければならなくて大変でした。第一回をスキップして途中のモジュールでいきなりテクニカルなところから始めたこともありましたが、次のタームなどで残りのモジュールも履修して、サーティフィケートをもらえるように励みたいと思います。


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