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大人が楽しそうにしていると生きる勇気がわくでしょう?

大人が楽しそうにしていると生きる勇気がわくでしょう?
おかざき真里『12ヶ月』

これはおかざき真里の漫画『12ヶ月』に登場する「めりのママ」が、作品中にふと語ったセリフです。

会社の仲間であるたけうちみゆきさんに「あなたのロールモデルは?」と問いかけたときに教えてもらったセリフでした。たけうちさんからこの言葉を教えてもらったとき、風が吹いたように感じました。

たけうちさんは、デザイナーとしてはもちろん、マネージャーとしても採用担当としても社内で活躍する方で、パワフルで明るく、葛藤する様も元気いっぱいな感じで最高な仲間です。ぼくは子育てトピックとファシリテーションを類推するラジオ活動を一緒にしています。

たけうちさん自身が「楽しそうな大人」で、その姿にささやかながら生きる勇気をもらっているのはぼくだけではないのだろうなと感じます。

近年、組織開発に再び注目が集まっています。トップダウンの変革ではなく、組織内のコミュニケーションを誘発し、対話を通して仕事への意味を共同的につくりだしていく「対話型組織開発」の意義が見つめられています。

ぼくはもともと児童福祉や幼児教育の現場でのアートワークショップをつくる活動をしていました。今でも子どもとの仕事もしています。同時に、数年前に組織開発の仕事を始めたのは、より多くの子どもがより良い大人のロールモデルに出会えるには、どうすればいいのだろう?と考えたからです。

組織開発を通じて楽しそうな大人が増えていくことで、子どもが家庭や地域で「楽しそうな大人」に出会える機会が増えるだろうと考えました。そのような機会が、子どもたちの生きる勇気になればと、遠回りに祈るような気持ちで。

今、ぼくたちが目指すべき組織開発は、組織の目的を自分ごと化させる囲い込みだけではないでしょう。複業や家庭や地域に目を向けることも含めて、複雑なアイデンティティを抱える大人たちが、仕事と生活に意味と余白を見出していくために、組織があらゆる機会や場を複合的に提供していく必要があるのだと思います。



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