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「#AIで可能になったこと」ではなく、#AIで仕事の質が変わったこと


#AIで大学などの講義のシラバスの書き方が変わった

日経COMEMOで、「#AIで可能になったこと」を募集していますが、私の#Ai活用は、可能になったことではなく、仕事の質が変わりました。そして、今や#AIなしの仕事に戻れなくなりつつあります。

その最初の例が、大学や企業研修の講義設計です。大学の講義では、シラバスの作成や、企業研修では、研修設計書を作成します。今まで、講師は、学生や参加者に学んで欲しいとを中心に講義設計を行なっていました。そして、私たち講師は、その講義をする、できるということは、教える項目への理解があり、あまりその項目に対して躓いた経験がありません。

ところが、AIを使うことで、講義内容に躓きそうな場合や、アレルギーがある場合の留意点を、事前に予測を立ててもらうことに使えます。

例えば、皆さんも、テキスト生成AIに、

社会人にAIの活用啓蒙研修を行う予定です。しかし、受講者は、デジタルやAIにアレルギーがあります。この場合、何に気をつけて講義計画を作成するべきでしょうか?

などと、聞いてみてください。AIが、躓きそうな点を指摘するだけでなく、当初の講義計画に漏れていた、細かな配慮点もアドバイスしてくれます。

つまり、AIに、自分にない人格の代わりを手伝ってもらうことで、講義計画が今までよりも、丁寧に作成できるようになったのです。

#AIでデータサイエンスのプログラミング・ハードルが下がった

2つ目は、プログラミングです。#AI搭乗前は、多くのデータサイエンティストは、データ分析ツールで、SQLや、Rのようなコンピューター・プログラミング言語を活用していました。

生成AIは、自然言語だけでなく、プログラミング言語も生成も行なってくれます。例えば、私はGoogle CloudのBigQuery空間で、Webサイトのアクセス分析を行なっています。今までは、SQLという言語を使ってデータサイエンスを行なっていました。しかし、Google Cloudの環境には、Gemini in BigQueryという環境が用意されており、SQLのプログラミング作成を、私に変わって、AIが行ってくれるのです。

AIが行うということは、単純にプログラミングのミス・タイプがなくなるだけでなく、データサイエンティストは、今まで以上に分析したい内容の検討と、分析結果の考察に時間を使えることになります。

これは、データサイエンティストの仕事の質を大きく変えています。

「#AIで可能になったこと」以上の変化が、AIの活用にある

日経COMEMOのお題は「#AIで可能になったこと」ですが、私は、「#AIで仕事の質が変わった」と思います。
そして、何気ない「#AIで仕事の質が変化」は、今後のビジネスの変化、働き方の変化、産業の変化につながっていくのではないかと感じています。
今回は、この2つの私の体験を書きましたが、おそらくもっと会社のビジネスのそのものの質を変えている事例もあるはずで、そのような事例をこのお題募集で、知ることができたら、大変嬉しいです。

もし良ければ、サポートをお願いします。今後の執筆のための、調査費用などに、有効に活用して、記事としてお戻しします。