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2022年、社内外どちらにも広がっていく”副業”の可能性

昨年最後の5回目を開催したWork Story Awardで、ガイアックスさんが受賞された社内副業のストーリー。

先日、MS&ADが2030年に課長に昇進するために、出向や社外での副業など「外部での経験」を前提すると発表がありました。

MS&ADは2021年度から順次、ジョブ型を取り入れたハイブリッド型の人事制度への改定を行うと既に発表しており、引き続き副業を奨励していくとのこと。そしてさらにリモートでの社内副業制度についても発表をしています。

2022年1月から、社員が所属部署の業務を担いながら、働く場所を問わず、本社部門のプロジェクトにリモートで参画する「プロジェクトチャレンジ」「Meetup」を開始します。本取組は、組織の枠を 越えてイノベーションを創出することを目的に、社員の自律的なキャリア形成機会のひとつとして導入するものです。
(引用元:)https://www.ms-ins.com/news/fy2021/pdf/0120_1.pdf

まだ日経新聞での”社内副業”に関する記事は多くないのですが、先日お話しする機会があったZIPAIRさんの取り組みが素敵だったので紹介したいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大の約1年前の2019年3月。日本航空の国際線のLCC(中長距離格安航空会社)の新しいブランド、「ZIPAIR」を発表しました。個人的にはANA派なので私には関係ないか・・と発表当時はそんな感じで記事を眺めていたのですが、その後コロナ禍における航空業界の状況は言わずもがな。実際、2020年6月の初就航時には、旅客利用が見込めず貨物専用便として運航をスタートしたそうです。その後、10月には旅客便を就航がスタート。現在はソウル、バンコク、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルスの5地点に運航をされているとのこと。

別の文脈でZIPAIRさんの記事を見たことがあったな・・・と思ったら働きやすさを重視してスニーカーを導入した航空会社として取り上げられたこの記事を思い出しました。

航空会社では珍しいが、働きやすさを重視してスニーカーを採用した。業務内容や体調によってジャケットやパンツ、スカートなど計20種類の衣服を自由に組み合わせられるようにした。

この取り組みについての詳細がまとめられているnoteがあります。

このnoteの中にこのような記載が。

客室乗務員がカウンター業務など地上職員として働くZIPAIRにおいて、業務内容に合わせて制服を選べる「着回し」というコンセプトは理にかなっていると言えますが、どのようにしてその考えに至ったのでしょうか。

ZIPAIRさんでは、客室乗務員の方々は日によってマーケティングや経理などの地上業務を兼業しながら勤務することを基本とされているとのこと。機内アプリのサポートなどを担当されている方マーケティング部で機内食・搭載品チームに携わっている方などnoteにも様々な働き方が取り上げられています。これはコロナ禍だからの取り組みではなく、設立当初から働く人一人ひとりのキャリアパスの最大化、そしてますます働き方が多様化する社会を見据えての取り組みとのこと。

これは全ての人にとっても参考になる仕組みだと思います。はしごのように1つを突き詰めて登っていくというのももちろん大事なのですが、”副業”含めたジャングルジムのように複数の仕事の接点を持つこともまた一つの選択。社内外の副業、転勤・単身赴任の廃止、ワーケーション、日本全国どこでも働けるようになる、など働き方の多様化はこれからも進むでしょう。

一方多様すぎて選べない、という声も。全員が複数の何かを持つことが大事なのではなく、そういう選択肢があるよということを知っておく、それが大事なのだと思います。先日「意識を高めるためには知識を高める必要がある」というお話を聞きました。知らないとわからない、のです。なのでまずは知ることが大切。私も今回ZIPAIRさんの取り組みを知ることができ、また一つ自分の考え方の刺激になりました。

刺激になったといえば、ZIPAIRさんのことを色々調べてみて、LCCの概念が変わりました。ANA派ですが、noteを読めば読むほどZIPAIRさんは乗ってみたいなと思ってきました(笑)


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