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デジタル化の影響で、消費財大手の経営者交代

消費財企業はまだデジタル化に対応できていなかったのか

とてもショッキングな流れが続いている。「[FT]消費財大手、経営者交代相次ぐ」の記事にあるように、海外の消費財メーカーの経営者の交代が続いているのである。

この記事中にアナリストの方が、「次世代の経営者は、当代経営者にはおそらく不可能なレベルでデジタルに精通していることが求められるだろう」というのは、事実だろう。

消費財のお客様は、デジタルを使いこなしている、消費の行動よりも、情報の接種方法に変化が多い。飲みたい飲み物や行いたい化粧品を、インスタグラムで探す、そんなお客様も増えたのである。

今までの消費財は、多くの広告投資を行い、商品を多くのお店に置き、消費者に選択してもらっていた。しかし、消費者は、広告宣伝をきっかけに買う機会が減ってきているのではないだろうか。

ブランドや技術の力に陰りも

[FT]消費財大手、経営者交代相次ぐ」の記事では、「大手消費財ブランドにかつての力はない。消費財の分野は特に市場参入のハードルが下がっている」という発言も引用されている。

消費財のブランド力が弱った理由までは、この記事には出てきていないが、生活者にとってブランドの影響力は変わってきているのかもしれない。確かに、私が感じるのは、全員が同じブランドを選択するという時代ではなくなってきている。「ブランド」の力を大きく活用していた消費財のマーケティング取っては、大きな変化なのだろう。

さらに、市場参入のハードル、つまり技術的な先行者優位も少なくなってきているというのである。確かに、日本でも、消費財に多くのプライベート・ブランドも登場している。

しかし、これだけ続けて、消費財の経営者の交代が続くことは、今までなかった。やはり、大きな時代の変化が到来しているのだろう。

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