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食わず嫌いとアナフィラキシー #苦手な仕事克服のコツ

お疲れさまです。僕です。

今日は日経電子版から「#苦手な仕事克服のコツ」というお題が出ておりますので「苦手」について書きたいと思います。


まずは苦手の種類を見極めよう

苦手な仕事を「克服」するコツについては、まず「苦手の種類」を見極めることが大事かなと思います。

例えば、苦手な食べ物について考えてみると、「食わず嫌い」ということもありますよね。苦手だと思って避けていたけど、ある時食べてみたら思ったより美味しかった、という経験はありませんか?

仕事でも同じで、本当に苦手なわけではなく、単なる「苦手意識」でそう思い込んでいるだけかもしれません。


一方で食べ物でもそうですが、本当に無理なものもあります。例えば、お酒が飲めない人に対してお酒が好きな人が、「飲んでれば飲めるようになるよ」と言ったりしますが、これはよくありません。

このように、「苦手なもの」の中には克服可能なものと、本当に無理なものがあるので、これを混同せず見極め、それぞれに適した対処法を取る必要があります。

じゃあどうやって見極めるか、というとまずはやってみて克服できるか試すしかないのですが、たとえば以下のようなことを意識してみるとよいかもしれません。


苦手意識の克服法

①細かくする

「食わず嫌い」を克服することとのアナロジーで考えてみると、「苦手なものを細かくする」という手があるかもしれません。

僕の場合、事務処理やルーティンワークが本当に苦手です。例えば、確定申告なんかは本当に嫌で嫌で、もう年明けから気分が重いです。

性格が大雑把なので、決まった通りにやらないといけないこと、間違ったらダメなことがものすごくストレスフルなのです。一方で、新規事業のような正解がない仕事では失敗があっても割と平気ですし、不安よりも楽しめたりします。


苦手な仕事もやらなければいけない時もあります。特に起業すると、創業期は役割分担などはあまりされていませんから、苦手なこと・いやなことを問わず、何でも自分でやらなければいけなかったりします。

こうした時にはその「苦手」を分解して細かくしてみると良い気がします。

例えば実をいうと、僕はかつては営業が苦手でした。しかし起業家にとってトップ営業は必須の仕事ですし、今となってはそれほど苦手ではなく、むしろ面白みも感じるようになりました。


「営業」と一口に言っても、その中にはたとえば、企画を立てる、プレゼン資料を作る、リードやアポ取りをする、商談する、クロージング、フォローなど、いくつかのプロセスがあります。

こうして分解してみると、企画を立てたり資料を練って商談するとかはあんまり苦手ではありません。苦手な「営業」の中にも割と得意なことがあったわけです。僕にとって「営業って苦手…」と思っていたのはアポ取りの飛び込み営業をしたり、ひたすら電話をかけ続ける、みたいな仕事の方。断られたら嫌だというのもまああるのですが、どちらかというとルーティン的なところが苦手なのかもしれません。

分解してみると「営業」全体が嫌いというより、その一部だけが苦手だったわけです。苦手な仕事も細かく分解すると、その中に苦手な部分だけでなく得意な部分も発見できます。

子どもの食わず嫌いの克服のために苦手な野菜を細かく刻むように、「苦手」を細かくしてみると意外と食べれてしまうかもしれません。


②好きなものに混ぜる

2つ目の食わず嫌い克服法として、「好きなものに混ぜる」方法がありますね。


僕はスケジュール調整とかも苦手ですが、自分が楽しみにしている企画や本当に会いたい人とのスケジュール調整ならそんなに苦じゃなかったりしますよね。

これは別に「苦手の量」が減っているわけではないのですが、相対的に好きなものの味の方が勝ってしまっている状態です。

好きなことをするとアドレナリンが出て、多少苦手なタスクも乗り越えられてしまう。「対人コミュニケーションが死ぬほど苦手」という人でも推し活の会なら全然盛り上がれたりしますよね。で、苦手を意識することすら忘れてしているうちに慣れてきて、やがて苦手の度合いも減り、人並みにできるようになっていたりします。

ピーマンが苦手でも、カレーに混ぜると気にせずに食べたりします。最初のうちは味をごまかしているわけですが、そのうちにピーマン自体にも慣れて苦手じゃなくなってくるのです。


②時間を開ける

3つ目の方法として、少し時間を空けてからトライする、というのがあります。

僕は実は若い頃、ナスが本当に苦手だったのですが、だいぶおとなになってからふと食べてみたら意外と美味しいと感じました。

人間は、特に意識しなくても変化してしまう生き物です。年齢や経験によって食べ物の好みも変わることがあるように、仕事に対する苦手意識も時間が経ってみると、変わっていることがあります。逆に、克服しなくちゃ、と思って苦手な時に意固地になって無理にやるとかえって苦手意識が強化されてしまうかもしれません。

苦手だったことでも、数年後に再挑戦してみると意外とできるようになっていたり、ということもあります。なので、かつて苦手だったことも思い込みで毛嫌いせず、少し時間をおいてから時々試してみるとよいかもしれません。


そもそも無理なら「やらない」のも大事

以上のように「食わず嫌い」のように苦手「意識」の問題の場合には、克服できることもあるでしょう。

ただし、最初に「見極め」について述べたように、どうしても克服できないこともあります。お酒が飲めない人に無理に飲ませると体に悪いですし、アレルギーだったりすると、慣れたり克服するどころか回を重ねるごとにアナフィラキシーのリスクがあがってしまうこともあります。

たとえば僕でいうとやっぱり一部の事務処理は本当にダメなんですが、それを無理を押してしてやってもパフォーマンスが上がらないしミスを起こしてしまいかねません。

苦手なことから逃げるな、克服しよう!と立ち向かうのはいいことに思えますし、半分は合っているかもしれません。すでに述べたように単なる苦手「意識」や思い込みなら実際に克服できることもあるからです。

しかし、体質的に無理なものには立ち向かおうとせず、よけることも大事です。無理なことをちゃんと「やらない」と決めて人にまかせるのも苦手な仕事との付き合うコツの一つだと思います。


人にはそれぞれ苦手なことがあります。克服し苦手を減らしつつ、よけつつ、仕事の中の「得意」の割合を増やしていけるとよいですよね。

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