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求められるスタートアップ企業のデータベース

「関西ベンチャーサポーターズ会議」が関西圏2府5県のスタートアップ企業のリストを取りまとめて公表した。

リストは下記のサイトで公表されているが、Excelファイルをダウンロードする形式なので、あまり使い勝手が良いとは言えない。今後の更新もどのようになるか、ちょっと気になるところだ。ただ、こうした取り組みは高く評価したいと思う。

米国を中心とした世界の主要なスタートアップ企業に関するデータベースとしてはCrunchbaseがあり、会社の履歴とともに経営者プロフィールや資金調達、関連記事などを多面的に見ることができるようになっている。日本でも、いくつかの会社がスタートアップ企業のデータベース化を始めているけれど、Crunchbaseと比較するとまだ情報の量が少ないというのが正直なところ。あるデータベースには弊社がスタートアップ企業として登録されていて、ちょっと苦笑してしまった。

言うまでもなくCrunchbaseほどの情報を集め、それを整理して公開する、それを継続していくために必要なリソースは並大抵のものではないと、容易に想像がつく。スタートアップにまつわるエコシステムに桁違いの金が流れているアメリカだからこそCrunchbaseが成り立っているわけで、日本で同じことをすることが難しいということもまた、想像に難くない。

ただ、鶏タマゴの関係で、こうしたデータベースが整備され、その集計や分析とそれに基づく研究や政策提言等が、新たなスタートアップ企業を産み育てる、と言う一面もあるのだと思うと、日本でもCrunchbaseに匹敵するものが産まれてくる方策を考える時期にあると思うし、それを考えたいと思っている。


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