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伝説の授業採集 & 教育系の一言切り抜きfrom日経 #255

連載から書籍にするというのは、原稿が基本出来上がってるんだから楽だと、思うのだが。

毎回なかなかそんなことはなく。

2020年11月から2021年9月まで、宣伝会議のWEBメディアのアドバタイムズ にて、古今東西、日本中〜世界中 & 過去〜現在の「これはすごい」と思って集めていた 授業や宿題や設問を20個選び直し、深掘りし「伝説の授業採集」として、連載していました。

広告系のWEBメディアでの教育の連載なのに、週間アクセス何度も1位と好評いただき、今回書籍になります。

正式なタイトルは「好奇心とクリエイティビティを引き出す 『伝説の授業採集』」。9月5日発売です。

連載はこちら↓でした。こちらを本当にたくさんの方に読んでいただいたおかげで、書籍化とつながりました。


このリサーチの、そもそもの始まりは、
2012年頃から答えのない問いを作って出す「変な宿題」プロジェクト。

https://www.konnano-dodaro.jp/projects/strangehomeworks

2012年頃から、答えのない、面白い問いを世の中に提供するプロジェクトとして、世に出してきました。

そして、2015年10月には、アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所を立ち上げました。


その大元にあったのが、長い間取り組んでいたこのリサーチでした。

専門家だとしたら、雑多になれない。教育の専門家じゃないからこそ、そのストックの範囲は広くなりました。

日本は東京から地方まで津々浦々。海外はアメリカ、カナダ、ヨーロッパからアフリカも。学校の授業はもちろん、企業研修から家庭の教育まで。現代のも、過去のも。

人に会うたびに「あなたが受けた伝説の授業はなんですか?」と聞きまくって集めたものもあれば、実際に足を運んだところも多々あります。

日本人が好きな、スタンフォードやMIT、イタリアはレッジョエミリアも行ったし、最近流行のミネルバ大学に向けては逆に授業もしました。

しかし、有名無名も無関係。やはりそこも専門じゃないからです。

本質的なものは本質的だし、面白いものは面白い。場合によっては、海外の有名大学よりアフリカのベナンの学校や江戸時代の地元の藩校の教育の方が断然クリエーティブ。

むしろみんなが知らないものの方が、新しく活用できて価値が高い。大勢が海外のものや有名なものになびいて均質化しちゃっているのが今の日本ですから。

そのリサーチには、「伝説の授業採集」と名前をつけ、evernoteにコレクションしていました。事例の数は70以上ありました。

そこから20個厳選して連載。
今回書籍化にあたり、編集者の方々と、

①学校(国内)
②学校(海外)
③企業研修
④コンテンツ(フィクション他)
⑤家庭内の教育

の5つのカテゴリーにまとめ直し、

過去出題した変な宿題の一部をリストにしてコラム化し、東大の中邑教授とのインタビューも新たに加えて、ようやく完成しました。

日経の日曜日の書評欄にいつか著書が載ることを夢の1つにしていますが、さて今回はどうかなあ、、

そうでなくとも、またここから、新しい良い出会いがあることを期待しています。

ところで、このnoteは「一言切り抜きfrom日経」ですから、関連する日経の記事の一言へとつなげたいと思います。

これ。

2022年8月25日日経朝刊より一言切り抜き。

本当は、新聞紙から撮りたかったが、、読んで捨ててしまっていた、、

電子版のリンクを貼ると、これです。

ビリギャル小林さやかさんの記事。

大人の学習観。

これが変わらないのはなんでだろう。

・昔は良かったとなんだかんだと思っている節あり。
 → だから、変えようとしないし、変わる必要ないと思ってる。

・海外に追いつけ追い越せの時代しか知らないので
 自分たちで作ることをしない節あり。
 → だからいまだに舶来のコンセプトを輸入してきちゃう。
  鵜呑み。2匹目のどじょう狙い。
  自分たちのものは自分たちで作らないと。

正解はない。と言いつつ、すぐに答えを求める日本の大人たち。

本当に正解はないんだから。
教科書だって変わるんだから。

もう本当に、グラスルーツで、草の根で、それぞれ変わっていくしかない。と思う。

そのために、多種多様集めました。

世の中が良いというもの、有識者、有名人が良いというものが良いわけではない。

だからこそ、無名のものを、みんなが知らないものをたくさん入れた、
カウンター弾として、なんとか書籍化したかったんです。

グラスルーツの変革者たちに。
手にとっていただきたいです。


p.s.
それに付随して
公式は覚えるな。手法は自分で考えよ。
 「採集」して「ホメ」て自分のやり方を発明しよう。』
というトークセッションもあります。
一緒に登壇するのはゆるスポーツ協会の澤田智洋さんです。
2人の著書の名前を足して、こうなっています。
(澤田さんの著書は「ホメ出しの技術」)

https://www.event-forum.jp/sendenkaigi/days/2022a/#h


9月14日(水)14:50〜15:20
※オンライン/リアルタイム視聴のみです。

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