アメリカにいるパンダ「YAYA」が可哀想なことが全然話題にならないのはなぜ!?
ボクは常々パンダ好きを公言しています。そんなボクや同じくパンダ好きの人たちには見過ごせない事態がアメリカで起きているのですが、日本でほとんど取り上げられていないので是非皆さんに伝えたい!まずはこちらの動画を見てください↓
YouTubeに動画がアップされていました、アメリカのメンフィス動物園にいる「YAYA」の姿。高齢なことを考慮しても、明らかに痩せ細り元気がない。餌や飼育環境についての実態や住んでる人からのコメントも伝えられ、中国の動画サイトやSNSで大注目を集めています。
ところで、日本にもパンダ大好きの同志はたくさんいますよね。上野動物園のパンダ、シャンシャンが中国に帰ることが日本で連日報道されていたことは中国でも話題になりました。日本のシャンシャンファンのみなさんの情熱や、シャンシャンの中国到着、今後の展示予定なども中国でたくさん報道されています。
シャンシャン以外でも、和歌山動物園からの三匹のパンダの帰還もそこそこ話題になっています。ただ、それが霞むほどにアメリカから帰還予定のパンダ「YAYA」の衝撃映像と悲しい裏事情がめちゃくちゃバズっています。
2003年からアメリカのメンフィス動物園にレンタルされた2匹のパンダ「YAYA」と「LELE」ですが、当初の10年間の契約がさらに10年間延長されました。パンダとしてはすでに高齢で、帰国できるまでもう少しのときに「LELE」が死んでしまいました。「YAYA」の生存状況もあまりよろしくなく、以前から改善を求めているが全く変わらず、一刻も早く中国に戻って来て欲しいとネット民の声で溢れています。
ご存知のように、パンダは中国の国宝であり、外交でも非常に重要な存在です。2003年は米中関係が今とは比べられないほど良好だったので、友好の象徴として北京動物園と上海動物園からそれぞれパンダをアメリカに贈りました(10年間レンタルだった)。
しかしパンダを受け取った動物園ではパンダを飼育するのに良い環境とは言えず、飼育区間が狭く、主食である笹の供給がよくない。さらに、本来は2013年に帰還されるはずが、この動物園では別料金であるパンダ見学はあまりにも魅力的でメンフィス動物園から10年間の延長をお願いされ、今に至ります。
動物園を訪ねた華人や留学生が発見し、パンダの生存状況があまり良くないことが発覚。オフィシャルルートで連絡していたようなのですが、改善がほとんどないことからネットでの声を上げ始め、これが中国SNSをジャックするほどの拡散となりました。
熱心なファンからの写真を見てもコメントを見ても、2007年くらいから変化が大きくなり飼育状況がだんだん悪化していたのではと考察されます。動物園にクレームしても、「検査したよ、元気だよ、歳をとっただけだよ」との返事ばっかりだったそうです。
中国で飼育されるパンダは新鮮な筍やりんごを食べるのに対し、メンフィスでは笹や竹しかなく、その竹も竹竿に近い状態をよく見かけます。食べ物が欲しくて観客におねだりする行為もよくあるそうです。
歳をとっただけだとの反論もあるのですが、中国で同年齢のパンダはもちろん、同じくアメリカで飼育された22歳のLunLunと比べても20歳のYAYAが痩せていて毛艶もよくないのは一目瞭然。
中国動物協会にもたくさんのクレームが入っているようです。炎上してから「専門家の派遣」と「帰還の相談する」とコメントはあるのですが、シャンシャンのような(帰還運送される1ヶ月前からの適応隔離される)気配はなく、このままだと、帰国までYAYAがもたないのではとの心配も多数あります。
世界中にパンダファンがいて、日本にもたくさんのパンダ好きの方々がいると思うのですが、調べても中国の一部のメディア以外は全く取り上げていないことは正直驚いています。これだけ中国SNSやネットニュースでバズっている出来事なので。知ったから何かできるわけでもないのですが、YAYAの健康を祈って動向をチェックしていきましょう。
(参考資料)
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