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日経新聞の読者が見えていない市場と熱狂 〜 あたらしい日常は、すぐそばにいる。 #hololivefesEXPO24 から感じたこと

VTuber」という言葉を聞いたことがあるであろうか。

おそらく多くの「オトナたち」が、↑の書き出しの時点で、このnoteを読むことを辞め、離脱していくと思われる。オトナたちは「自分ごと」できない概念を、自然とバリアを張り、耳目に入れないようにしてしまう。フィルターバブルの中に飛び込もうとしていない。

2024年年始からの日経記事検索での「VTuber」は11件。ちなみに「AI」は1,876件。(ワード自体の粒度はあれど)これくらいの差分がある。かくいう僕も「認知」はしつつも、自己の「経験・体験」となることはなかった。先週末までは。

2023年3月にグロース市場に情報したカバー社。界隈的には同業種と言われるエニーカラー社の2022年の上場の話題も記憶に新しい。

2社に共通するの「VTuber」である。

VTuber / バーチャルYouTuber は、2DCGや3DCGで描画されたキャラクター、もしくはそれらを用いて主にインターネットなどのメディアで活動する動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語。略語として「VTuber」「Vチューバー」が使われる。

Wikipedia

皆様は、経済誌ではないメディアで「VTuber」を見たことがあるでしょうか。聞いたことがあるでしょうか。さらに、スマホやPCではなく「生で」VTuberを体感したことがあるでしょうか。

VTuberを生で?」と思ったことだろう。

スマホやPCの画面ではない「リアル」で、VTuverは、体感できるのである。先週末、幕張メッセ全館で、超満員の観客を魅了しているのである。

先週末だけではない、昨年も熱狂を生んでいた。

フロントランナーは、有明アリーナをソロでも満員にする。(リアルな人間のアーティストではないですよ、バーチャルなアーティストです。)
以下から熱狂の様子が垣間見れるので「ほんとに?」と思った方は、YouTubeをちらっとでも見てみてほしい。

僕は、たまたま数年来の友人が、この界隈に近いところにいたことにより、この熱狂を肌で感じる機会を得た。

昨年末、友人を訪ねて、ホロライブ(カバー社)の本社受付にて。

冒頭の記事から数字面の引用を再掲する。(すごい。)

売上高は39%増の284億円、営業利益は53%増の52億円とそれぞれ19億円、5億円上方修正した。利益率が高いグッズの販路を電子商取引(EC)に加えて小売店に広げることで売上構成比が高まる。大型イベントに関連したVチューバーの出演動画の視聴回数が伸びることも見込む。
同日発表した23年10〜12月期単独決算は、売上高が前年同期比39%増の69億円、税引き利益が54%増の9億円だった。10〜12月の売上高をセグメント別に見ると、主力のグッズなどマーチャンダイジングの売上高は29%増の27億円、ライブ・イベントの売上高は2倍の9億円だった。

「ホロライブ」のカバー、24年3月期最終益55%増に上振れ



あたらしい日常は、すぐそばにいる。

本noteのタイトルに引用したこのコピーは、この幕張メッセのフェスに合わせて掲出されたものだと思われる。

 冒頭に「フィルターバブル」と書いた。「若者やSNS」が、フィルターを作っているのではない。逆なのだ。オトナたちや、大企業(JTC)が、フィルターを作っているのである。すぐそばの存在にも気がつかなくなっているのである。
自社のポートフォリオ変革に向け、次世代(のリーダー)がシーズを植えているのに。しっかりと自社にコアコンピタンスに沿ったストラテジーを設計しているのに。
都合のいい情報収集をしているのは、オトナたちの方なのである。

あたらしい日常(をつくりだそうとしている自社内の優秀な社員)は、すぐそばにいる。外部の高給なコンサル集団ではないですよ。きっと。

ヘッダー画像は上記「hololive 5th fes. Capture the Moment」初日レポートより

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