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初音ミクと日本語学習:ますます広がるコラボ企画

初音ミクと一緒に日本語が学習できる「初音ミクで日本語」(著者・豊田典子さん、三修社)という本が昨年発売されました。

バーチャルシンガーの初音ミクを巡っては様々な業界の企業や団体とのコラボ企画が話題となっています。

今回は発売から約1年が経過した本書のその後の動きをフォローアップしておきたいと思います。

実は今月、この学習書の中で新たに提案された学習方法に関する学術発表が行われました。会場は、韓国の釜山外国語大学校で開催された日本語学習の支援ツールに関する国際会議CASTEL-J2019で、発表はポスター形式。著者で法政大学で兼任講師を務める豊田典子さん自身によるものでした。

(韓国の国際会議で行われた初音ミクに関するポスター発表の様子。写真は関係者の方から提供してもらいました。)

初音ミクの楽曲を通じて日本語を学習するという新たなアプローチは、世界各地でコンサートを実施するまでに成長した世界中の初音ミクファンを対象とすることで、新たな日本語学習者を獲得する試みであると言えると思います。

このコンセプトに触発されて筆者も今年6月に、初音ミクと日本語教育に関するセミナーを行いました。これはドイツのギムナジウムなどの中学・高校で日本語を教える教師の集まりであるドイツ語圏中等教育日本語教師会(VJS)が主催する研修会でした。

実は韓国でのポスター発表ではこのドイツでのセミナーのもようも一部紹介していただきました。

日本の初音ミクがドイツで取り上げられその模様が韓国で紹介される。初音ミクのグローバル性には改めて驚かされます。今後、続編など同様のコンセプトの本が作られるのか気になるところです。

今回は、本や研究内容には踏み込みませんが、著者の豊田典子さんからポスター発表に使用された資料を公開してよいと提供いただきました。日本語教育に関心のある方は読んでみてください。

学術発表資料「ボーカロイド曲を利用した日本語学習のメリット・デメリット」(日本語、全16ページ)



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ダンケ!
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Kataho@フランクフルト

日独文化交流家(日本ポップカルチャー) ドイツ、フランクフルト在住。日本のポップカルチャーを通じたドイツでの文化交流を支援しています。活動での「気づき」や日々の情報収集で感じたことをドイツからお届けします。 https://twitter.com/sakaikataho

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