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最近、フェスが高すぎる

今年の4月、世間がコーチェラで盛り上がっているときにこのようなツイートをした。

Coachella(そしてアメリカのフェス全般)、飲食がまじで高い。ブリトー2個とコーヒー2杯で64ドル。日本円で1万円くらい。これが現実!!!

これに対して、様々な反響があった。一般的な「高すぎる」という驚きのリアクションに加え、「物価が高いから当然なのでは」「フェスに参加するような所得層であればこのくらい払えるだろう」「円安の影響なのでは」などなど、いろいろな推測がありましたが、普通にアメリカ人の視点から見ても高すぎます。でもフェスは閉鎖された空間だから、みんな仕方なく払っているし、アメリカには「節約」という概念が社会に根付いていないので、「使うときは使うしかない」という考え方の人が多い。

「フェス価格だしアメリカは高賃金だから普通でしょ」というコメントも見かけたが、そもそも元動画で"Capitalism really popped off today(資本主義、今日まじでやってんなぁ)」という若者ミームフレーズを使っていて、クソ高いことを皮肉ジョークで笑っている。行く人全員がお金持ちなわけじゃない。

個人的にはサバイバルキットとして、プロテインバーを大量に持って行ってそればっかり食べています。ヴェイプベンは小さいから検査されないし、持ち込む人が多い。マッシュルーム(やその他サイケデリクス)をフェスでやる人もいるけど自分は無理です…

自分が毎年行ってるOutside Landsはサンフランシスコのローカルレストランのフードトラックがあって、ドリンクが15ドル前後、食べ物も大体20ドル前後。チップ入れたらもっとするし、普通にサンドイッチ一個に3000円はしんどい。物価高い地域だし、普通の外食でもそれくらいするので、辛いが理解はできる。

https://www.sfgate.com/food/article/best-food-at-SF-Outside-Lands-festival-17355722.php

アメリカの若者は借金をしている人がものすごく多いし、Afterpay(後払い)や分割払いで旅費や食費、チケットを賄っている人もたくさんいる。Z世代の平均が200万円以上の借金をしている、という統計もある。

アメリカの若者のフェス・ライブ文化、資本主義や格差社会への嫌悪感、そして巻き起こるアクティビズムや変わる価値観について書いた本はこちらです。「資本主義」がジョークの一部になれる背景について、理解できるかと。

2023年、なぜ突然フェスの高騰化が進んでしまったのかについてまとめている記事。こちらはイギリスのグラストンベリーを調査した記事ですが、物価や石油、人件費、そしてその他システムの変化について書かれています。



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