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チャーター機に大金払ってまで帰国したい中国人がたくさんいる理由

新型コロナウイルスは中国での封じ込めは成功しつつありますが、今度は中国以外の国に蔓延し始めています。アップルが中国本土以外の全店舗で営業中止にしたことはこちらでも大きな話題になりました。

それに加え、イギリスなどの国がコロナウイルスに対してあまりにも消極的な対応を行っていることが海外で生活している中国人に不安を与えていて、中国に戻る航空券が高騰してます。

時期にもよりますが、普段は数千元(10万円前後)の航空券はエコノミーにも関わらず、2万〜3万元(30万〜45万円)になってます↓

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↑ミラノから上海まで2回も乗り換えが必要で一番安くても21144元(約32.5 万円)、高いです。

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↑ロンドンから東京経由北京便も1万5000元から3万4000元(もちろん全部エコノミー)になってます。

こんなに高く、欠航も次々と出ている状況でも、絶対に中国に戻りたい人たちがたくさんいるのです。更にエスカレートしてこんなのまで現れました↓

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ロンドンから中国へのチャーター機が登場。チャーター機の場合は確実に戻れます。一人10万元(約150万円)から売り出したのですが、あっという間に売り切れたそうです。

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↑もっとお金出せる人用のプランも。一人当たり最高19万元(約290万円)の高級なプラン、高すぎるよと思って調べてみたら夢のような待遇でした↓

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「中国で治療される方が確実、命の方が大事です」って話なのですが、帰国者の中には熱を下げる薬を飲んでまで帰国したケースが出てきました。

海外移住した人で、向こうでの治療費用が高い、コロナウイルスの治療は中国の方が優秀などの理由で帰国してきています。

(アメリカから北京に戻ってきた人も、イギリスから上海に戻ってきた人も問題に。嘘をついて解熱剤まで飲んで飛行機で戻ってきて、もし同じ飛行機に乗ってた人が感染して死んだらどうする気なんだよ。。特に訳しませんが気になる方はこちら読んでみてください↓)

みんなこのような行為を迷惑に思っています。ネット民も「祖国建设没有你,千里投毒你第一」(国の建設には参加しませんが、感染源になる時は一番目)と、税金も払ってないのに都合の良い人たちだ、と罵倒してます。

本来こういう時には中国政府が専用機を出して中国人を迎えに行くのが良いのかもしれません。しかしイタリアのような大規模な感染では、数十万の滞在者を迎えることも、そのあとの隔離も現実的には難しいでしょう。

特に北京や上海の空港経由で地方に帰る人も多いから、感染症防止に関してもはや北京や上海だけの問題ではなくなります。

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↑上海の空港はできるだけ感染者を見つけるよう、海外から到着する便は全部細かくチェックしてます、飛行機一台にこの台数、すごい徹底ぶり。

移民局(入国管理部門)も海外感染者数の増加に伴い、一気に仕事が増えているそうです。

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↑北京の空港は、チャーター機の入港に関する申し込みの受理を中止すると発表。海外からの入国者は原則14日間の集中隔離が必要となると発表しました。

また、北京も上海も「海外在住の中国人が中国で社会医療保険未加入者の場合、治療費は自分負担とする」と発表。(今まで中国在住国民の全額政府負担でした、またもし患者自身が商業医療保険をかけてる場合は適応できる)

ということで、たとえ中国人だろうとも海外からの入国へとても厳しく対応しています。今後もアップデートがあるのか注目していきます。

(参考資料)


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