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スマホの次はなにか? 機械と身体の融合と拡張の可能性

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

わたしのキャリアのほとんどはモバイル・インターネットに関わるものです。iモードが始まる前の1998年ごろからその技術にのめり込み、その中では携帯キャリアを2回立ち上げる機会(ボーダフォンジャパンからソフトバンクモバイル、そしてワイモバイル)にも恵まれました。

遡ること四半世紀前、アメリカでスタートしたばかりの元祖モバイル・インターネットに触れました。モノクロテキスト3行しか表示できないけど手に余るほどのバカでかいサイズの携帯電話でしたが、http:// とURLをポチポチ打つことで自分が作ったWebページが確かに手のひらに表示されました。その時の興奮は今でも忘れられません。

そしていま、誰もがスマホを持つ世の中になり、街を見渡せばみんな手のひらを見て歩いています。これが自分が見たかった世界だっけ?とふと思うこともありますが、私たちの世界は想像を超えたスピードで繋がり、公私ともにこれなしでは生活することが想像できないほどの利便性をもたらしました。

ここからの四半世紀は一体どのような世の中になっていくのか? 先日以下のような未来予想の記事を見つけました。

「2050年にスマートフォンとパソコンの普及率は0%」。みずほ銀行が昨年4月にまとめた50年までのIT(情報通信)など主要産業を展望する調査報告書。生活必需品といえるスマホの世界の普及率は30年に現在の65%から60%に低下し、50年に0%と予測する。

スマホが影も形もなくなったとしても、生活のデジタル化は止まらない。同報告書は、眼鏡型の「スマートグラス」や裸眼に装着する「スマートコンタクト」などの次世代の情報端末が、スマホの代わりに生活に溶け込んでいくと指摘する。

日経電子版

SF小説や映画が未来のビジョンを鮮やかに指し示してくれることがあります。上記の世界はまさに映画「マイノリティ・リポート」で描かれた世界で、映画の舞台の設定も2054年でした。私たちはこの世界に近づいているのでしょうか。

コンピューターというのは超ざっくり言えば3つの要素で構成されています。つまり、入力・出力・計算機本体です。この世界で起きたイノベーションは、このいずれかがデバイスとして進化したり、それぞれの接続の仕方が進化したりして起きてきました。入力で言えば、キーボードからマウス、そしてタッチパネル。出力で言えば大きくて重いブラウン管から薄型液晶といった形です。スマホは入出力のデバイスが一体化し、計算機本体まで手のひらに収まるようになったというハードウェアの進化。それに加えて、計算機がクラウドと手のひらの分業体制でシームレスに繋がったことがイノベーションを起こしたのだと考えています。

さらに考慮すべきは、人間拡張・自在化という視点です。

――ロボットやAIに動作を任せきってしまう自動化ではなく、人間と協働するかたちが望ましいということでしょうか。

「人間の『やりたくない』を代替するのが自動化だとすれば、人間拡張の本質は人間の『やりたい』を支援する技術だ。実際のところ、この2つの技術は対立する概念ではなく、人間のなかでごく自然に両立するものだ」

「歩きスマホを例に考えてみよう。私たちは足をほぼ自動的に動かしており、ある意味、二足歩行ロボットに任せているような状態だ。しかし、つまずきそうになると意識の焦点が足に移る。『自動操縦』から『マニュアル操縦』へと滑らかにスイッチしていることが分かる」

「3本目や4本目の腕の制御についても同じだ。普段はAIの自動操縦に委ねていても、人間が意識を振り向けることでいつでもマニュアル操縦に切り替えられることを目指している。これが『自在化』技術の本質だ」

日経電子版

確かにこれまでは「やりたくないことを以下に自動化するか」ということに力点が置かれていました。コンピュータだけでなく、掃除機や洗濯機の進化をみてもそうでしょう。

一方で、昨今の生成AIのブームを見てもわかる通り「自分のやりたいことを手伝ってくれる支援装置」としてのニーズが、ハードウェアやソフトウェアの進化によってすぐそこまで来ている気がします。音楽の世界でも楽器演奏ができなくてもDJソフトなどを使ってRemixをしたり、自分好みのトラックをサンプリングして組み合わせることで曲が構成できるようになりました。

これからの世界がどうなっていくのか。人間のクリエイティビティが真に開放されて面白い世の中になってくと思うと、ワクワクが止まりませんね。新しいものが出たら、我先に試してみてここでもレポートしたいなと思います。

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タイトル画像提供:Graphs / PIXTA(ピクスタ)

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