【ご意見募集】どこまでが「自分の社会」?
次の質問に、皆さんのご意見をお聞かせください。このページの下部にあるコメント欄に、ぜひみなさまのご意見をお寄せください。
「社会を変える」というとき、どの範囲なら自分のこととして考えられますか?
以下の選択肢を目安にしてください。
1、自分の家庭・職場・近隣などのコミュニティ
2、自分の住んでいる場所の自治体レベル
3、国以上・地球未満(それ以上でも大いに結構ですが!)
あるいは、こうした規模だけでなく、文化圏をもって範囲を考える方もいらっしゃるかもしれないですね。
この質問の背景を説明しましょう。
ソーシャルイノベーションといえば、NPOやNGOあるいは一部のヒーロー的存在の運動家に任せておけばよい。そう思っていた時間が長くあったのではないでしょうか。
行政の役割だろうと、自分とは縁のないものと考えていたかもしれません。しかしながら、あらゆる分野のあらゆる組織が、ソーシャルイノベーションを自分事として捉えないといけない時代になりました。
今や、社会貢献を謳った企業だけでなく、ラグジュアリーブランドの企業もソーシャルイノベーションに言及しないところはないほどです。カーメーカーはクルマを作っているだけでなく、人々の移動の意味の転換を考えなくてはいけなくなりました。
そこで、現在、ソーシャルイノベーションやデザインを専門とする人たちが議論している内容を、5月13日、「デザインモードの時代を生きる」とのタイトルで投稿をしました。
冒頭の皆さんへの質問は、これらに対する共感あるいは違和感や距離感を知りたいというのが、私の希望です。殊に大きな範囲の社会での意味形成への関心度合です。
10月20日、大阪でイベントを行います。
この質問を投げかける更なる動機を説明します。10月20日(日)立命館大学大阪いばらきキャンパスにおいて、まさしく上述を課題にしたイベントを企画しています。私はこの企画当事者として、本イベントへの協力企業(者)を募っております。概要は以下です。
1.趣旨
2019年10月21日―23日の3日間、大阪府立国際会議場でデザインの意味を探る学術会議4D・Designing Development Developing Designを開催します。この会議に先立ち、本会議の日本側受け入れ窓口である立命館大学大阪いばらきキャンパスにてオープニングイベントを行います。各界のリーダーをスピーカーとした講演・パネルディスカッション・情報交換会を企画しています。
オープニングイベントのテーマは、ソーシャルイノベーションとデザインです。ビジネスのメインストリームにおいても常に社会的な価値が問われ、総合的な社会変容の道筋のつけ方が必須のテーマになってきています。
そのときに鍵となるのが、デザインの機能・役割そして意味です。デザインのもつそれらの特徴が、ソーシャルイノベーションを推進させるにあたり、幅広い範囲で貢献できるはずです。
ここではデザインのエキスパートではない人たちを対象に、ソーシャルイノベーションとデザイン文化の意味をどのように広げていくかを議論したいと考えています。
4Dのサイト→http://4d-conference.com/
2.日時
2019年10月20日(日曜日)
13:00-17:00 講演及びパネル
17:00-19:00 情報交換会
3.プログラム(講演タイトルは仮題。スピーカーが変更される可能性あり)
スピーカー
・ マウロ・ポルチーニ(米国ペプシコ本社CDO)
「食デザインのソーシャルインパクト」
・ バリー・カッツ(カリフォルニア美術大学教授/スタンフォード大学コンサルタント/IDEOフェロー)
「シリコンバレーにおいてデザインが果たしてきた役割」
・ ウンニ・カルナカ(元国境なき医師団国際部門長)
「アフリカの小さな村にあるデザインの意味」
・ 芦沢啓治(石巻工房代表)
「東日本大震災の混乱の中で製作したベンチが街を元気づけた」
・ ルータ・ヴァルサイティ(リトアニアのカウナス工科大学デザインセンター長)
「新しい社会を作る実験 旧ソ連から独立して29年」
パネルディスカッション
スピーカー全員でルータがモデレート