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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM もっと読む
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。現在のメンバーは6名。日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇        ◇       ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本

「騒がしいのが、心に響く」と隣人に感謝される。

およそ3週間の日本滞在を終え、ミラノに戻ってきた。 奥さんから、留守中のことを聞くなかで、印象に残ったエピソードをひとつ。 「隣のラウラがね、みなこ、言っておきたいことがある、と話しかけてきたの。最近、窓をあけてピアノを弾いているから、うるさいのかな?と思って、『ごめんなさい!ピアノの音、うるさいでしょう』と最初に謝ったの」と奥さんが話す。 ラウラは中年女性で一人で生活している。 彼女は「いや、ピアノの演奏に文句を言うなんてとんでもない!あなたの曲を聴くのは好き」と言

野村恭彦さん(日経COMEMO KOL)の投稿が日経朝刊「私見卓見」に掲載されました。

日経COMEMOのキーオピニオンリーダーとして活躍中の野村恭彦さんの記事が、6月1日(木)の日本経済新聞朝刊に掲載されました。テーマは「若手の管理職登用」です。 ▼公開された紙面はこちらです。 ◇  ◇  ◇ 対話の場を作るプロ「イノベーション・ファシリテーター」で、Slow Innovation代表やKIT虎ノ門大学院で教授を務める野村恭彦さんは、企業、行政、NPOが対話する「渋谷をつなげる30人」「京都をつなげる30人」などを手掛けています。 日経COMEMOでは

賃金・物価スパイラル懸念漂うユーロ圏

来週以降、FOMC(13~14日)、ECB(15日)、日銀(15~16日)と日米欧中銀の政策会合が集中します。現状、金融市場ではFOCMと日銀で現状維持が見込まれる一方、ECBは+25bpの利上げが予想される状況です。前回同様の意思決定が続くという読みです: 唯一、政策変更を行うことになりそうなECBが司るユーロは金利先高観から買い優勢となりやすいというのが当面のイメージでしょうか。なお、ユーロ圏については前回会合直後、四半期に一度の予測専門家調査(SPF:Survey o

理念と行動の溝を埋める「ガイドライン」と「プロセス」

歴史価値の高い裁判記録が裁判所によって破棄されていた件について、最高裁が非を認めた。報告書によると、「「保存記録の膨大化防止に取り組むべきだ」という最高裁の通知が、原則廃棄という誤ったメッセージとして伝わったことが原因」という。 まるで残念な伝言ゲームのように聞こえるが、実はこのような失敗は企業経営でも決して少なくない-経営層は市場や歴史の大局を読みながら、トレードオフを周到に計算したうえ「わが社はこうありたい」と理念を打ち出すものの、現場ではうまく咀嚼できなかったり、意図

“創造性”を引き出す職場に必要な6つの工夫。良いアイディアが出ないのは、人のせいではなく環境が十分ではないから。

皆さん、こんにちは。今回は「創造性を引き出す職場」について書かせていただきます。 テクノロジーがさらに進化・発展していく中、人間はAIにはできない創造的な思考や、斬新なアイディア力・発想力を持って、ビジネスに向き合っていくことが必要な時代になっていきます。 実際に、働く社員には創造性を遺憾無く発揮し、新しいアイディアや提案をどんどん創出してほしいと願う企業は多いはずです。様々な発想や視点が、これから起こる世の中の変化や市場環境の変化に、企業としてどの程度適応していけるかど

潜在成長率を押し下げる国民負担率上昇

国内需要不足5兆円、1〜3月 前期から2兆円縮小 - 日本経済新聞 (nikkei.com) 国民負担率(税・社会保障負担の国民所得に対する割合)の上昇により可処分所得が減少すれば、消費支出が削減されるほか、貯蓄の減少ももたらすことになります。一般に経済成長を供給側からみる場合、①労働、②資本、③全要素生産性(TFP、技術進歩や人的資本の向上等)の3要素に分解し、それぞれの経済成長への寄与を求める成長会計という分析手法が用いられます。こうした成長会計の観点から考えると、国全

アジアはどこに行った?ーアジアの未来

その会議は、なぜ西安で開催されたのか?そこは、古代の唐の都・長安であり、シルクロードの出発地であった。その都市の会場で、漢や唐時代の伝統服である漢服をまとった若者が茶道や書道の実演、東大寺盧舎那仏開眼供養会でも舞われた唐楽が披露された G7広島サミットの前に、中国の西安で、中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン)首脳を集めた「中国・中央アジアサミット」が開催された 中央アジアの国々にとって、唐時代の長安はシルクロードでつな

「クリック水増し事件」を、リテールメディアで起こさないために

反響の大きかった、ネット広告取引の記事 前回、以下の記事を投稿したところ、私の思った以上に反応があった。 急速に成長している、ネット広告の取引は、会計的な視点での、「会計監査」が不十分であり、日本のネット広告取引では、実際に広告の水増し請求事件が起きているという記事であった。  このことについては、広告主の宣伝・広告関係者も問題と考えおり、2019年には、「公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会(JAA)」が、「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」を発表している。

心理的安全性のための恥と失敗のすゝめ

お疲れ様です。メタバースクリエイターズ若宮です。 今日は「心理的安全性」のためには、実は恥をかいたり失敗することも大事かも、ということについて書きたいと思います。 ※こちらはVoicyで「#心理的安全性の作り方」というお題で話した内容を記事化したものです。聞くほうが良い方はVoicyをどうぞ 心理的安全性は「当たり障り」がないように気を使うことではない「心理的安全性」という言葉をよく聞くようになりました。 数年前にGoogleが高パフォーマンスのチームを研究し、能力や

地方スーパーを題材に、パーパスとポジショニングの関係を考える

少し前、ある地方のスーパーマーケットで、(主に)マーケティング分野の支援をしていた時の話である。 そのチェーンは、 「地元のお客様に、そのチェーンならではの、高品質な商品をお届けするための目利きになる」(その通り書くと、どこのチェーンか特定できてしまうので、かなり意訳して記しています。これ以降も何箇所かで特定を避けるために事実とは異なる記述をしている部分がありますが、ご了解いただければと思います。) といったようなことを「私たちの誓い」、今ふうにいうとパーパスとして掲げ

企業の会計・財務責任者のみなさん:あなたの会社のネット広告の取引は、大丈夫ですか?

日本では、ネット広告は増えている 皆さん、最近テレビ・コマーシャルで、覚えているものは何ですか?このような質問は、昭和の時代では、よくある会話で、そしてこの会話は、弾んだものだ。しかし、近年では、質問された側が「えーっと」と、しばらく考え込んだ挙句に、「最近テレビあまり見ないかなら」という返事が返ってくることがある。  それもそのはずである、私たちは、広告を様々なメディアで触れており、昔なら、「広告=テレビCM」という時代ではなくなったからである。 減らない、ネット広告の事

成功に至る扉は自動で開きはしない。 ~ 一言切り抜きfrom日経#273

日経の今日(6/4)の朝刊、ポーラの及川美紀社長のインタビューより一言切り抜き。 その後も良い言葉が続き、 電子版にはまだない様子で、数日中にはアップされるのではないでしょうか。全文はそちらで〜。

みんなが夢を持てるチームをつくらないといけない ~ 一言切り抜きfrom日経#272

手違いで、6月から夕刊も届いている。 朝刊だけ読むのでも土日まとめ読みする時もあるのに、夕刊まで読めないよ、、と思いつつ、開いたら、いい言葉が見つかった。 WBC関連の名台詞はほとんど見てたつもりだったけど、この栗山監督のセリフは逃していたので、よかった。 スポーツに限らず、どんな組織も、みんなが夢を持てるチームを作るべき。じゃなきゃみんなで大事な人生の時間をかける意味がないじゃん。 全文はこちら。 この言葉が載っていたから、夕刊は解約せず、2分だけでもいいから目を