やはり終わっていなかったイタリア危機

記事中コメントさせて頂いております、そもそも先週、市場が好感したイタリア政府の「2021年に財政赤字を対GDP比2.0%に下げます」という譲歩は欧州委員会にとって譲歩でも何でもなく拒否される可能性が高いと考えられてきました。案の定、そうなっています。もちろん、そうした欧州委員会のスタンスが正しいことかどうかは別であり、以下のコラムに述べたようにイタリアにも分があるとは思います。

https://toyokeizai.net/articles/-/241245

欧州委員会の許可がなくとも予算案を通すことは技術的には可能ですがそれをやると行政府としての欧州委員会の統治能力の限界が露呈してしまいます。確実にユーロ売りの事案でしょう。そこまで見据えている参加者がどれほどいるかは疑問ですが、とりあえず今はユーロを手放す時、というのが賢明な判断になっていると言えます。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36290150Z01C18A0EN2000/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?