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戦略はシンプルであればあるほど良い-マーケティングステートメント作成のススメ-

良い戦略とは何か?

条件はたくさんあると思うのですが、一つの条件として『一言で語れること』があると考えています。

例えば、スカイマークは『空のユニクロ』と自社の戦略を表現しています。

戦略は共通認識をとって動かすものなので、なるべくシンプルに表現できることが理想です。


マーケティング戦略もシンプルに言語化すること

マーケティング戦略が最低限考えられている状態とは?

これはよく頂く質問です。

マーケティング戦略を考える時も、ステートメントを描く=シンプルに文章で表現することをオススメしています。

マーケティングステートメント
ビジョン:○○の変化をつくるために
顧客セグメント:特定○○セグメントの
顧客ニーズ:特定○○ニーズに対して
競合:競合○○とは違って
差別化要素:○○の特徴をもって選ばれる

戦略をシンプルに言語化する

あくまで土台なので、ここから具体的なメディアプランニングやメッセージ作成、指標設計、商品・価格設計などをしていきます。
ただ、戦略土台なしに、細部の議論に入ってしまうと空中分解してしまします。

なので、まずはマーケティングステートメントを作成しましょう。

ワークシートのサンプルはこちらです。

戦略ステートメントのフォーマット

ステートメントの作成プロセス

ステートメントをつくるプロセスを簡単に共有します。

いきなり言語化はできないので、基本リサーチ→フレームワーク活用のステップを踏むことがオススメです。

○マーケティング戦略を考えるプロセス
1. 情報収集
2. 構造化
→フレームワーク(マーケティングトレースフレームワーク参考)
3. 鍵となる要素を言葉にする

フレームワークとステートメントの連動性を整理すると下記の通りとなります。

○マーケティングステートメント
ビジョン:○○の変化をつくるために
顧客セグメント:特定○○セグメントの☜STPのセグメンテーション
顧客ニーズ:特定○○ニーズに対して☜STPのターゲティング
競合:競合○○とは違って☜5Forcesの直接競合or新規参入者or代替品
差別化要素:○○の特徴をもって選ばれる☜4Pの重要要素

基本フレームワークの考え方は、下記の記事をご参考にして頂ければと思います。

まとめ

マーケティング戦略を整理する時に意識したい3ステップ
1. 1回で戦略が完成することはない
2. フレームワーク分析と言語化(ステートメント化)を繰り返す
3. 最後はシンプルで誰でもわかる言葉にまとめること

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
で語られていることを最後にご紹介です。

「選択肢を与えられたときに、正常な人は複雑な道よりもシンプルな道を選ぶ」ということだ。

人は年齢や宗教、文化、政治的信条に関係なく、シンプルさを好む。実際のところ、それは人間に限ったことではない。すべての生きている細胞にその傾向が刻みこまれている。

情報量が増えている中で、戦略を『誰でもイメージできるレベルに翻訳できる人」が求められていると感じています。

難しく語らない、いつもシンプルに整理して伝える
を改めて意識してマーケティングに取り組みたいですね。

最後まで読んでくださりありがとうございました!