統計のクセに注意
法人企業景気予測調査のBSIは生産の予測指数同様に実績で下方修正の傾向がありますので、下方修正自体にはあまりインプリケーションは無いでしょう。
むしろそれよりも、4ー6月期のBSIが大企業製造業と中小企業でマイナスなことに注目です。企業は短期的には景気は持つが、やはり少し先はかなりの不確実性を見込んでいるということなのでしょう。
実際に、経済成長率と関係の深い鉱工業指数をみると、経産省の試算値や予測指数に基づけば、1-3月期はマイナス成長になる可能性もありますので注意が必要でしょう。
ちなみに、本調査は来月初公表の3月短観の先行指標となりますが、本調査のDIは「上昇」-「下降」に対して、短観DIは「良い」-「悪い」ですので、本調査のDIは短観DIの前期差と比較したほうがいいでしょう。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL12HA4_S8A310C1000000/
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