中国のド田舎でも高品質な動画が作られ人気YouTuberが生まれる理由。貧困はどんどん解消されている
中国の田舎生活を発信するvloggerを紹介したところ、ツイッターでたくさんコメントやメッセージをいただきました。
「貧困な農村でこんな映像撮れるわけないでしょ」ツッコミや気持ち良いほどの批判コメントもいただきました。
よく中国の貧富の格差は取り上げられ、貧乏な田舎を取材した報道がされてると思いますが、全部がそうだと認識してたら大きな間違いです。農村の貧富にもかなりグラデーションがあり、実際はそうでもないことも多いです。
一応参考までにですが
国家统计局全国农村贫困监测调查数据显示,截止2018年末,按现行国家农村贫困标准测算,全国农村贫困人口1660万人,比上年末减少1386万人
政府は、最貧困とされる生活をしてる人口は2018年末時点で1660万人と試算している。そして、その数は急速に減ってきていて2020年に0にするのが目標とのことです。1660万人は人口の割合ではかなり少ない。どこまでをド貧乏とするかは人によりますが。
興味のある方は以前のこのnoteも読んでみてください。
こんな状況なので、農村地域に行ってみると普通にiPhoneやHuaweiの新機種を使ってるシーンを見かけたりもします。もちろん、安くて機能が良いスマホがあるからこそ、農村でまでこんなに動画やtiktokが流行ってるのです。
貧しいエリアでもスマホが普及した理由は経済発展や政府の努力などで生活が豊かになったことだけではありません。Wechatが主流の連絡手段になり、農作物は普通にタオバオなどを使って個人でも売る時代なので、農村でも生活やビジネスで必要になります。
もちろん安いスマホへのニーズは凄い。そして、安いスマホはどのくらいの値段で機能はどれほどなのかについて紹介します。
大手ECサイトの「JD」で(かなり貧乏生活でも2万円くらいなら買えるかな、と仮定して)2万円未満スマホを売れ行き順でソートしてみるとTOP10はこんな感じです↓
最も売れてる一位のXiaomiは999元で、100元クーポンがついてますから実質899元(約1万4000円)で入手できます。
これは2019年7月にリリースされた機種で、性能を見るとチップはQualcommのSnapdragon665。フラッシュメモリは6GB、メモリは64GB、MicroSD使用で最大256GBが利用可能。画面はサムスンの6インチサイズで、ソニーのカメラを使用、後ろのカメラは3つで画素数は前後でそれぞれ4800万、3200万。指紋認識付き充電はQC3.0の快速充電可能のType-Cで、MicroSDなしの場合SIM2枚OK。
あれ...めっちゃ性能良くないすか。
この中で最も安いHuaweiは499元(7700円)の機種です。
安いから機能の面ではちょっと落ちますが、それでも使えなくはないです。2018年6月にリリースしたちょっと古い機種で、チップは中国自主開発のMediatek MT6739、フラッシュメモリ2GBでメモリ32GB。同時SIM2枚とMicroSD(最大256GB)が使えます。5.45インチのTFTで後ろのカメラの画質は1300万、前は500万、電池の容量が3020mAhで重さが142gです。この値段なのに顔認識すらついてます。
コメントを見ると、子供やかなり年上のために買う人が多いです。急にスマホが使えなくなった時の予備として買う人もいます。
感覚的に、1000元(約15000円)の予算があればまあまあのスマホが買えます。安い機種が多いからリリース度に新しいものに入れ替える人もいます。これらのスマホで簡単に動画編集するためのアプリがたくさんリリースされてますし、PCはもっと安かったりするのでPremiereなどで動画編集することも可能なのです。
ということで、農村でもほとんどの人にとっては動画を作成することは十分可能なのです。そしてド田舎だからこそ動画のクオリティが高い秘密もあります、それは後日noteに書きます。
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(参考資料)
【2018年全国贫困人口减少再超1000万,2020年全面小康可期!】https://rk.mbd.baidu.com/d5xxbel?f=cp&u=578899aedde9666a
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