リカレント教育の質は「目的の整理」で変わる!社内にドラゴン桜・桜木先生ポジションが必要な理由とは?
株式会社Another works 代表・日経COMEMO/KOLの大林です!
近年、社員の学び直しの重要性が話題になっています。
学び直しと生産性には一定の相関関係があるというデータもあり、仕事に関する再教育へ参加する人の割合が高い国ほど時間あたり労働生産性が高いとのことです(下記記事参照)。
そこで今回の記事では、社員の学び直し(リカレント教育)にフォーカスを当てて考えていきたいと思います。
社員の学び直しには「目的の整理」が大切
社員のスキルの学び直しにおいて、そのような環境がないというのは理由にはなりません。英会話教室特別料金で受けられたり、プログラミング教室に安く入会できたりする福利厚生を用意している会社は多いからです。
会社で学び直しやリカレント教育の場を設けているにもかかわらず、社員のスキル不足が問題となっているのが現状。
この問題において一番大事なのは、従業員それぞれが「学ぶ目的」を明確にすることです。
スキルを習得する目的から、会社で整備されているどの福利厚生を使えばよいか、ということまでを全従業員が整理する必要があります。目的をもって学ぶことで、高いモチベーションで学習を続けられるからです。
しかし、人事担当者が全従業員の学ぶ目的を一緒に整理することは不可能に近い。だからこそ、なぜ学ぶ必要があるのかを啓蒙するために、経営者またはキャリアに詳しい第三者的な方の役割が重要になってくると思います。
たとえば、テレビドラマ「ドラゴン桜」に登場する桜木先生のような存在です。ドラゴン桜では「東大に合格する」という目的を、桜木先生が生徒に啓蒙することで、生徒のやる気や学ぶ姿勢を引き出しています。
企業に置き換えても、桜木先生のような存在は必要不可欠。社員のリカレント教育の質は、学ぶ目的を一緒になって考えられるような、やる気を引き出してあげれるような人が会社にいるだけでも変わります。
「目的の整理」と「ロイヤリティ」
学び直しにおいて重要なポイントは、自社への還元だと思っています。
何を学びたいかという目的を明確にすること、そしてもう一段階深掘りして、学んだものをいかに自社に還元するのかというところまでワンセットで学び直しです。
このもう一段階深掘りしたときのインセンティブを働かせるためには、この会社にお世話になったから、愛着があるからといった、自社に対するロイヤリティが大事になってきます。
だからこそ、社員一人一人と向き合って考え、一歩踏み出させてあげる桜木先生ポジションが必要なのです。
社員の成長機会を最大化することは、巡り巡って自社に還元されます。
複業という手段を使っての学び直しでは特に、学習だけではなく実務経験も積んだ上でアウトプットをしてくれるので、より自社への還元が最大化されます。
ふるさと複業という選択肢
最近では、ふるさと複業という選択肢も出てきました(下記記事参照)。
自分の地元に貢献したい、何か役に立ちたいという人は一定数います。
社員は、移住を伴う形で会社を辞めずとも、本業をやりながらふるさとに対して複業で還元していくことができる。
企業側は社員の離職防止、さらに新しい知識を自社に持ち帰りアウトプットしてくれることにもつながる。
ふるさと複業は、企業にとっても、社員にとっても双方に利益があるのでおすすめです!
さいごに
学び直しやリカレント教育には、学ぶ目的の整理・自社に対するロイヤリティが重要です。そのため桜木先生のような方が社内に1人でもいることで、学び直しの質は変わってくるでしょう。
そして、学び直しの手段としての複業・ふるさと複業についてもご紹介しました。Twitterでも複業について発信しているのでフォローお待ちしています!アカウントはこちら