良い戦略を学びたければポーター賞を読むこと
最近は、日常の中でマーケティング思考を磨くためのオススメ方法を聞かれたら「ポーター賞を熟読すること」と答えています。
一橋大学が運営されている取り組みなのですが、この情報を無料で公開されていることに驚きと感謝で、戦略立案に関わる人は絶対に読むことオススメです。
今まで、マブチモーター、日本電産、良品計画、リクルート、星野リゾート、丸井グループ、カチタス、ワークマン、ミルボンといった、戦略の独自性をもち、高い成長率を誇る企業が、表彰・分析されています。
21年度は、クラシコム、カインズ、JINSの3社
必読は「活動システムマップ」
得に目を通しておきたいのが、表彰企業のレポートの中で紹介されている活動システムマップ。
こちらは、2020年度に受賞しているトリドールホールディングスのシステムマップです。
ポーター賞のページから引用します。
丸亀製麺の競争優位性は、
・粉からつくり、打ち立て、つくりたての顧客価値
・提供スピードを上げるメニューとオペレーションの仕組み
・需要予測と品質管理の裏側の仕組み
・中高年を中心に採用、麺職人の育成
・直営店方式のビジネスモデル
といった要素が絡み合っていることが理解できます。
他の受賞企業も含めて、このシステムマップを眺めるだけでも、優れた戦略とは何かを理解できます。
フレームワークで情報を整理しただけで終わらないこと
戦略を考える時に大切なのは、フレームワークで情報を整理した"だけ"で終わらないことです。フレームワークに情報がまとまっていることと、戦略を考えられていることは全くの別物です。
ではどうすれば良いのか?
このヒントになるのが、システムマップを描くです。
システムマップを描くフロー
1. フレームワークを活用して情報を洗い出す、整理する
2. 組織資源、顧客価値、企業の活動など、全ての要素をつなげてマップ化する
3. つなげて完成したシステム全体像を見渡して、どの要素や繋がりを強化して優位性をつくるかを決める
図解します。
このトレーニングや実践を繰り返すことが大事だと最近考えています。
これだけは理解しておきたいこと2つ
1. 戦略とは、複雑に要素が組み合わされたシステムであること。
2. 優れた戦略とは、複雑性が高く模倣困難生があること(各要素一つひとつはマネができてもシステム全体をマネすることは難しい状態)
戦略を考える視野が狭くなってきたと思ったら、全体を見渡し、各要素の繋がりを考えてみることが解決策につながります。
ぜひ、お休みの日にでもポーター賞を読み込んで、戦略思考を磨いてみてください!
マイケル・ポーターの考え方をそもそも理解したくなったら、こちらの書籍がオススメです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!