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人は短期に楽観過ぎ、長期に悲観過ぎる。諦めない力が未来を切り開く

これまで会社経営を20年間続けてきました。自分自身は、まだまだ志の途中で成功の秘訣を語れるような状況にはありませんが、友人経営者達が大きく成功していく中で、事業成功に必要な観点に気付きました。

ネットバブルの喧騒の中で知り合った起業家たちの多くは、何度も何度も壁にぶつかりながら、それでも立ち上がり、歩み続けたことで、今では立派な企業家になっています。

当たり前なのですが「想定よりも長期間、失敗や困難にくじけずに挑戦を続けることができるか」が、声を大にして主張するほど重要だと考えるに至りました。

もちろん、時流をいかに捉えるか、リスクの取り方など、他にも事業を成功させるための論点は尽きませんが、あえて最重要は何かを考察して、一つに絞ると、ここに収れんしました。

新規事業プロフェッショナルからの学び

私は起業から数年間、コンサルティングサービスのみを生業としていましたが、ソフトウェア事業の立ち上げも目指しました。

土地勘のない新たな事業を立ち上げることに不安を覚え、たくさんの方に話を聞きに行きました。そこで、商社で新規事業を何度も立ち上げてこられた、いわば新規事業のプロの方にアドバイスを頂く機会がありました。

・大抵、根拠もなく、5年で黒字化させることが義務付けられる
・しかし、経験的に新たな事業が花開くのは6~7年目のことが多い
・ステークホルダーが諦めろとプレッシャーを掛けても続けられるかが成否を分ける

アドバイスを要約すると「7年間続ける気概があるなら、挑戦してみたら良いよ」というものでした。思っているような成功が、簡単に手に入ることはなく、想像以上に大変な期間が続くことへの覚悟を問われたものでした。

その後、私も何度か新規事業に携わってきましたが「7年間続ける気概があるか」という新規事業への究極の問いを、最初に真剣に考え抜くことが、いかに重要か身に染みています

シンギュラリティからの学び

米国のレイ・カーツワイル博士が提唱しているシンギュラリティとは、技術が進歩する速度は、指数関数的に加速して無限大になり、2045年には技術的特異点を迎えるというものです。

技術的な特異点に何が起こるのか考えることも興味深いのですが、ここでは技術進歩の速度が指数関数的である法則に着目します。

成長速度が指数関数的である場合、取り掛かった初期の成果はとても少ないのですが、時間が経過すると爆発的な成長を実現できます

そして、技術進歩の速度が指数関数的であるという法則は、実はその他の現象、事業成長にも当てはまるという仮説を私は持っています。

我々人間は、物事を単純化して線形で捉える傾向にあるため、新規事業の初期も後期も同じスピードで成長するに違いないと錯覚をしています。つまり、人は短期に楽観的過ぎて、長期に悲観的過ぎるのです

初期の苦労を耐え忍べば、想像以上の成果を実現できるはずです。

現代の豊かな社会を支える技術の多くを発明してきたトーマス・エジソンはこう言い残しています。

「人生における失敗者の多くは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたかに気づかなかった人たちである。私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ」

日本の現状は、経済が伸びず貧困層が増え、閉塞感がますます強くなってきています。

新たな挑戦を、覚悟を持って継続できる人が増えることを期待しています。


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遠藤 直紀(ビービット 代表)

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エクスペリエンス設計を支援するビービットの代表( https://www.bebit.co.jp/ ) 鳥取県米子市出身、横浜国立大学経営学部卒業。TED 貢献志向の仕事( https://www.youtube.com/watch?v=FUTi1At5B-o )