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僕は かつて ゴミばかりを生み出す仕事をしていました。 #持続可能な社会に必要なサービスとは

タイトルは、ちょっと極論ですが、ある意味「真理」であるとも思っています。「1シーズン着用すれば不要になる流行りモノのファッション」や「必要なのは"中身"である飲料」を売ってる事業に関わっていました。

このことに気が付かれたのは、2019年にとあるイベントで超大手印刷会社の重役さんとイベント登壇をご一緒した時のことでした。

(2019年8月に、このツイートをしたこと自体を覚えているくらい、彼の発言は衝撃的な出来事でした。)

事業会社で、有形のプロダクトを創って提供している会社は、「生活者への価値・利便性」と謳い、目先の売上・利益追求をしています。これは、間違っていなくて、経済活動としては、正当で、企業活動で利益を生まなければ、そもそも持続可能(サスティナブル)ではないので。

・・・と、やや煽動的な表現をしましたが、当然、大手メーカーは、ただ「つくる」だけでなく、循環型社会を描くべく、取り組みを行っています。

昨今の市場でも、投資が集まる分野となっているようです。

ビジネス・マーケ界隈での取り組み・情報発信

今回のお題である「持続可能」とは、昨今「SDGs」というキーワードとともに、ビジネス界隈だけでなく、一般生活者の日常生活にも目にする機会が増えてきています。(特に先月のTBSさんの取り組みの影響は大きかったと思っています。ただし、この取り組みは「継続的・サスティナブル」なものではなく、「ウィーク」と「1週間」のキャンペーンでしたが...)マスメディアやコンテンツとして、「継続的に」取り組んでいる事例としては、ニッポン放送さんとサニーサイドアップさんの取り組みや、講談社さんのC-stationだったり、サンリオ・キティちゃんなどが想起されます。このようにマスメディアが、マーケットに「持続可能まな社会」を啓蒙を行いつつ、大手メーカーの実行が加速度的に進行しています。新興企業でも、ユーグレナさんのように、経営のコアバリューにしているところもでてきました。あと追うように、弊社のようなスタートアップベンチャーも「持続可能な社会」を実務担当ベースでの会話でもでてくるようになりました。背景としては、先行するテックベンダーが、大型イベント(2019年)に際し、徹底したSDGs取組を行っていることがあると思います。手前味噌&単発ですが、今年8月に弊社でも、SDGsテーマのウェビナーを開催いたしました。(アプリ開発会社なのにw)

生活者側の変化

ここまで、経済の川上(生産サイド)で啓蒙や実行がおきているのですが、川下(消費サイド)では、どうでしょうか。

ヘッダー画像にもした「JUST WATER」。2019年に大手コンビニに期間限定の「キャンペーン的」に販売をされたようですが、今現在、商品棚でみかけることがありますでしょうか?

ちょっと調べていたら、ネット通販では、「アイドルのオリジナルブロマイド」付きの抱き合わせキャンペーンが展開されていました。(どっちがメインの品なのか...?)

日用品や食料品のメイン販売チャネルであるリアルなコンビニやスーパーの店頭は、「売れないもの」は、棚に置かれないのです。

「消費(BUY)」を「VOTE」と形容されるマーケターがでてきていますが、

現在の日本の政治選挙投票率(シルバー民主主義)の縮図の如く、

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「消費の投票」も、シニア・シルバーがメジャー・過半数を占めることに。

シニア世帯の消費と所得の現状(財務省/2017年)

・シニア世帯の1世帯当たり消費支出をみると、他の世代よりも水準は低いが、世帯数の増加により、シニア消費の国内消費全体に対する重要性は増している。
・品目構成をみると、若年世帯に比べて、教育、交通・通信への支出が相対的に少ない一方、食料(魚介類、野菜・海藻等)やその他の消費支出(交際費等)、保健医療の比率が高くなっている。

「かつての消費」に慣れ親しんだ世代が、「サスティナブル消費」にVOTEする、とは、考えにくいのが、現実でもあったり。

持続可能な社会に必要なサービスとは

ここまで「サービス」というより「プロダクト」軸な話題をしてきてしまいました。両者は、無形・有形ということで分類されることが多いですが、

最近では、その境目が滑らかに融和されてきているような現象が生まれてきています。

「モノ(プロダクト)の売り切りがゴール」のスタイルから、「売ることが顧客との関係性のスタートとなる」事例です。

言葉としては、「D2C」というワード・概念・スキームです。文字面だけ捉えると「ダイレクト to コンシューマー」 と「メーカー直販」的なニュアンスで捉えられますが、その本質は、生産者と消費者の継続的な・サスティナブルな関係値の構築です。

「持続可能な社会」を因数分解したら、「企業と生活者の継続的な(サスティナブルな)関係性」に、たどり着いた、みたいな。(安直かもしれませんが(笑))

実は、身の回りでも感じる事例がでてきています。

こちら、「ラベルレス」ペットボトル。商品を選んでもらうための重要ファクターだった「ラベル」。積み重ねたブランド認知を活かし、その機能価値を変えずに、継続して「VOTE」してもらえるような情緒価値の醸成を実現していると思っています。(世の中でいう「D2C」や「プロダクトのサービス化」の解釈とは、ちょっと飛躍するかもしれませんが。)

これは、小生のIT界隈でも似たようなことがおこっており、「SaaS = Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」と呼ばれる、従来までは、「プロダクト」先行だったソフトウエアも「サービス」化して、事業拡大を行っています。「*** as a Service」を総称して「XaaS」なんて概念で括ることもでてきています。

「持続可能な社会」は、僕らの生きる現世というよりも、後世のための責務です。

サプライチェーン・バリューチェーンの見直しは、大変かもしれませんが、皆さんのビジネス自体が、しっかり後世に残るべくものとして、社会や生活者にとって「サスティナブル」な関係値を構築しているものか?と再考をするよきテーマだと思いました。皆様からのオピニオンもぜひ。

#日経COMEMO #持続可能な社会に必要なサービスとは

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