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「年末年始で差がつく - 第二象限マネジメントのすすめ」

2024年も残りわずか!
一年の計は元旦にありということで年末のこのタイミングで正月の仕事の棚卸しの仕方についてnoteを書いてみたいと思います。

正月の仕事の棚卸しの本論の前にToDoリストの分類についてお話したいと思います。私はToDoリストをビジネスにおける最も重要なツールと位置づけています。このToDoリストの管理の仕方で仕事できるできないが変わってくると思っています。その重要なToDoリストですが私は4象限に分けて管理しています。
その4象限とは下記のイメージ。

シンプルですがこの整理をできていない人が多い気がします。
まずこの4象限ですが、ToDoを緊急度と重要度でマッピングします。

第一象限:「重要度高い✕緊急度高い」
→これをスルーしてしまう人はほとんどいないはず。日々のお仕事の中でプライオリティ高く処理されているタスクなのでこれについては問題ないでしょう。

第四象限:「重要度低い✕緊急度高い」
→これが厄介です。日々の業務がこの象限のToDoで忙殺されると一瞬で1日が1年が過ぎてしまいます。仕組み化したり、アウトソースしたりと頭を使ってこの象限のタスクにかける時間を最小化しなければならないです。

第三象限:「重要度低い✕緊急度低い」
→これも厄介です。タスク処理が苦手な人はこれに忙殺されているんじゃないでしょうか。プライオリティがつけれずに目の前の仕事を処理していくとこの象限のタスクに時間を取られていたということがよくあります。そして、重要な仕事をやらないまま放置して後で大問題になるみたいなことになってしまいます。自分の抱えているToDoが上の図表のどの象限にあるのかを常に意識しましょう。

★第二象限:「重要度高い✕緊急度低い」
→ここです!この象限が本論のポイントです。まさに正月にやってほしいのがここ。恐らくこの象限のToDoというのは作業系のタスクではなくて、深く考察したり情報収集したりなど未来志向の思考系のタスクが多いと思います。なので正月にやるべきこととしてピッタリ!

第二象限のポイントは未来予想


「重要度高い✕緊急度低い」の第二象限に何が入るかは人によっても仕事によっても差異があると思います。ただ、誰にも共通する重要なポイントは「未来予想」だと思います。一年間を振り返り新たな年のマクロ環境を俯瞰で考察したり、自社や自分の今後の戦略を分析したりなどは日々の仕事ではあまり緊急性はありません。なので忙殺されると思考するタイミングを失っていってしまいます。

例えばその昔iモードプラットフォームが全盛期の時フィーチャーフォン向けのサービスを展開していたSAPは好景気に沸いていました。
日々の業務でユーザーやクライアントからの目の前のビジネスで忙殺されていてこのiモードプラットフォームの終焉など考える余裕もなかったと思います。でも第二象限のToDoを常に意識をタイミングを見てマクロ環境を俯瞰する時間を取っていればiPhoneに端を発するスマートフォンプラットフォームの革命に気づけていた可能性が高いです。それができずにフィーチャーフォンのビジネスに固執してしまい時代に取り残されてしまった会社が沢山ありました。
このiモードプラットフォームとスマートフォンプラットフォームの入れ替わりは2007年に初代iPhoneが誕生してから10年以内に起こった大変化です。
2010年代前半にはスマートフォーンの領域での勝ち組が出始めていたことを考えると、つまり2007年から2-3年の間で戦略変更をしなければならなかったということになります。これは第二象限を重要視していたか否かの差にも繋がります(笑

特に私が生業としているベンチャーキャピタリストという仕事は将来予想の仕事といっても過言ではありません。数年後に盛り上がるビジネスから逆算して今どこに投資すべきかを考えなければならないのでこの第二象限の時間を取ることはとても大事です。

個人的にオススメは年末に刊行される各社の新年予想特集を全て購入して網羅的に読み込むことです。個人的にこの15年程度習慣にしていますが、下記添付の3紙は必ず購入して読み込んでいます。各社けっこう分厚いですが正月に俯瞰的に世の中を考察できるのでぜひやってみてください。

今年も今から各誌楽しみ


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