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4YFNは、これでいいのだろうか

バルセロナでMWCと併催されているスタートアップイベント4YFNに来ている。

CESでのユーレカパークに比べれば、日本での注目度もまだまだ低く、日経新聞でも、MWCに関する記事はあっても残念ながら4YFNについての記事は今のところないようだ。

MWCが新会場に移転することで空いた旧会場の一部を利用するかたちで6年前から始まったこのイベント、主催者発表で、760以上のスタートアップが出展するイベントに成長。今年は日本からもJETROがサポートして20社ほどの出展がある。

しかし、奇妙に感じるのは、あれだけスタートアップ振興に熱心なフランスの姿が4YFNでは全く見られないことである。

この理由は、追って明らかにしたいが、どうやらスタートアップの世界での分断・格差問題とでもいうべき事態が発生しているようなのだ。

上記のリンクや冒頭の写真を見てもらうと、4YFNのタグラインは「Connecting Startups」となっている。もちろん、スタートアップ同士のネットワークも大切であることは間違いないが、もっと大事なことは、スタートアップを投資家や大企業とつなぐことではないだろうか。特にアメリカに比べて投資家および投資額が脆弱なヨーロッパやアジアでは、大企業、特にMWCに来ているような通信会社や通信関連機器製造会社とのコネクションが大切なのではないか、と思う。その意味で、主催者側が、スタートアップという存在やそのエコシステムをどれだけ理解しているのだろうか、とちょっと不安になってしまうタグラインである。

自分もまだ4YFNの会場にいて、状況を見極めている最中なので、まとまったご報告は日経新聞主催の下記報告会などで行いたいと思うが、4YFNの会期があと1日しかないなかで、最終日をどうするか。悩ましいところだ。


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