「高値波乱含み」は末期の症状

10月に入ってからの米国株(ひいては世界株)はいわゆる「高値波乱含み」であり、バブル末期に典型的な値動きと見受けられます。株が売られる時に明確な材料が無いことも危うい兆候でしょう。敢えて言えば、米金利上昇が殊更持ち出されるようになっており、これもFRBの立場を(政治との距離も含め)危うくするはずです。金融・経済指標に疎いと見られるトランプ大統領にとっても「それみたことか」と言わんばかりの展開が続いています。

それにしてはドル/円は底堅いですが、これは「リスク回避の円買い」がなくなったわけではなく、FOMCが「次の一手」を利上げと声明文で謳っているうちは変わらない話でしょう。取引者のレベルで見れば、利上げすると言っている通貨を売るのは勇気が要る話です。なんせドルしか金利の付く主要通貨は世界にないわけですから。

https://www.nikkei.com/article/DGXLAS3LANY02_V21C18A0000000/

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